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夏団扇 |
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「浮気の相」の1年ぶりのリニューアル版。
「浮気の相」と同じく、ポーズは喜多川歌麿の浮世絵を参考にしてます。
最近「春画/片手で読む江戸の絵」という本を読んだのですが、それに
よれば、江戸人は女性の裸=肌より、身につけている豪奢な着物の方にエロスを感じていたのではないか、その証拠にセックスシーンでも執拗なまでに着物のディテールを描き込むのに男女の体の描き分けなぞいい
かげんで女性の胸などはっきり女性らしくは描いてない、とのことです。
そうかもしれないですが、他の絵師はともかく歌麿は違うのではないかなと思います。彼の描く女性はなかなか豊乳であります。
春画でなくても、金太郎とその母山姥の絵などは、ほとんど爆乳です。
子供が乳を咥えてる構図も多いのでマザコン説もあるようです。
・・・・・・何を言いたいのかというと、私と歌麿は趣味が合うなと(笑)
着物や人物の描き方は「出合茶屋」「卯月/乱れ髪」の若衆たちとほとんど同じです。
大きさも拡大縮小なしの原寸で描きました。
人物や小道具・着物はすんなり描けたのですが、迷ったのが背景。
着物の柄などが結構派手なのでシンプルにと思い、最初はグレーのベタにするつもりだったのですが、結局湯気が描きたくなってこうなりました。
お江戸ものが続いたので、さすがにしばらくは違う物が描きたいです。