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【3】マスクの適用

【2】で作ったマスクを明暗のついた選択範囲として使って恐竜の肌を描いていきます。

[7]着色・陰影

[3]のモノクロの線画の色調を茶系にします。
[イメージ][色調補正][色相・彩度](^U)
色彩の統一」をチェックし、色相:30、彩度:40、明度:-10前後で微調整します。

エアブラシブラシ指先などのツールで陰影を描き込んでいきます。最初ツールのパラメータを同色の不透明度10%の乗算モードとスクリーンモードでおおまかな陰影をつけ、通常モードに切り替え、不透明度20〜30%位でスポイト(Alt(Option)キー)で色を拾いながら描き込みます。

肢のシワシワは象や犀をイメージして、首ヒレのコブコブはワニの背中をイメージして、あとでボケないよう、はっきり描き込みます。

[8]暗部用マスクの適用

レイヤーの「透明部分を保護」をチェックしておきます(/)
[選択範囲][選択範囲の読込]コマンドで「暗マスク」「SKINベタ」「爪角目」のチャンネルを選択範囲として順次読み込みます。このとき[選択範囲の読込]ダイアログボックスの「既存の選択範囲との共通部分」にチェックをしておきます。
角、目、爪や大まかな輪郭部分を除いた肌の部分がウロコ状に選択されます。選択範囲を示すチラチラが蟻の群れのように表示されるので、非表示にしておきます(^H)

トーンカーブ(^M)のRGBカーブの中心を下に湾曲させると、選択された部分の明度が落ちてウロコの影部分が現れてきます。
「R」カーブも少し下げて影部分を冷たい感じにします。

[9]明部用マスクの適用

今度は「暗マスク」の代わりに「明マスク」を使います。[8]と同じ手順で選択範囲を読み込みます。「SKINベタ」「爪角目」の各チャンネルからも同様に読み込みます。

トーンカーブ(^M)のRGBカーブの中心を今度は上に湾曲させると、選択された部分の明度が上がりウロコのハイライト部分が現れてウロコがはっきりしてきます。

選択された状態のまま、エアブラシをスクリーンモードにして加筆し、ウロコを強調します。

[10]陰影の加筆

「爪角目」マスクのみを反転して適用し、色相・彩度コマンド(^U)で彩度を低くします。
そのまま「爪」「角」「目」の細部をエアブラシで描き込みます。

肌部分、体全体も加筆していきます。必要に応じて「暗マスク」「「明マスク」を適用しながら描くことで、ウロコの質感を失わずに加筆できます。

「質感」「形」「明暗」「表面の模様」などの要素を分解して別々に描けるのは、CGの便利な点だと思います。

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