高価だが異常な部屋
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一人暮らしの大学生と言えども、凄絶に贅沢な部屋に住む者もいる。
しかし、贅沢な部屋がかならずしもまともな部屋とは限らないわけである。まあ、一般世帯用の部屋に学生が一人暮らしなんぞすれば、まともになるはずはないか。
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木造アパート
推定築10年
駅からわりと近い |
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持ち物の多い住人が、物を保持するために借りた一般世帯用アパート。
家賃は、わりと高価な学生マンションの家賃・管理費を考えれば特別高くもなく、大学生でもなんとか住むことはできよう。問題は、大家が一人暮らしの学生に貸してくれるかどうかであったが、中央大学の名が効いたとのこと。
これだけのスペースがあれば、棒術部員連中が集い、酒を飲むのに好都合なのだが、一般世帯用アパートのために騒ぐことはとても出来ず、飲み会の会場となることは少ない。
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鉄筋コンクリートのマンション 推定築10年 駅から極めて近い |
縮尺の関係上、上の木造アパートよりも狭く見えるが、こちらの方が1.5倍は広い。
そして広いだけではなく、この部屋は数億と言われるカネで買われた代物であり、警備会社が実際に常駐し、鍵はドイツ製のほとんど複製不可能な代物。それでいて、立地条件は区内の某駅から極めて近いという、凄まじい高級マンションである。
しかし間取りが半端で、並の人間の生涯収入にも匹敵しうるカネを払ってまで買うほどの価値があるとは言えない。やはり、ここの住人のように高額所得者の子弟が、税金対策を兼ねて住むためのものなのだろうか。
ある棒術部員が予備校時代から暮らしているのだが、その広さと住人のパワーにより、幾度となく狂気の飲み会が繰り広げられることとなった。
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鉄筋コンクリートのマンション
推定築15年
駅から極めて近い |
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またしても縮尺がいい加減なためわかりにくいが、この部屋は最初の木造アパートより、やや広いぐらいのサイズである。賃貸マンションであり、家賃は10万程度だとか。正直、学生が借りられる代物ではない。物がやたらと少ないように見えるが、これだけスペースを持て余しているだけである。
この部屋も飲み会の会場となることしばしばである。もうここの住人が部屋を出払ったため書くが、飲み会でウォッカに引火し、部屋中に散らばるゴミが燃えるという惨劇もあった。初期消火が迅速だったため、大事には至らなかったが。
さらに、ここの住民は部屋に鍵をかける習慣が欠如しているようで、ある年の正月、住人が某県に帰省中しているときに、このマンションを試しに訪問してみたら、鍵が開いていた、ということも。よく退室まで無事でいられたものである。
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