北陸旅行
2000年09月04〜6日(月〜水)

不安な出発
2000年09月04日(月)未明


 4日未明に東京を出発。私はどうも前日寝不足で、あまり体調はよくなかった。アメリカ帰りの時差ボケから、まだ立ち直っていなかったのである。3日の午前1〜4時に3時間寝たような気がするが、それ以来一切睡眠を取っていないし、眠いはずなのに眠れなかった。
 出発前から、ろれつがいつも異常にまわらず、足取りもおぼつかない。これで計画を中止するのが賢明なのだろうけれども、ここまで来て引き下がれない。出がけに立ち寄ったファミレスにて、普段飲まぬコーヒーをがぶ飲みし、タバコを立て続けに吸って気合いを入れる。さらにはブラックガムまで噛みしめる。なんとか覚醒はしたような気がする。レンタカーを借りて、いざ出発!


 参加者は2人なので、安い1300cc程度の車を予約しておいた。4人ならば1500ccぐらいは要るし、割り勘すればいいのだが、2人では高くつくだけである。1500ccの方が楽と分かり切ってはいるのだが、経済的事情で1300ccに。
 シビックにでも当たるかと思っていたが、待っていたのはマツダ・デミオ。行くまで車種はわからなかったのだが、まさかデミオとは。ここのレンタカー屋の車は、2度ほど擦ったりステア曲げたりしたものだから、私には安車しか貸さないというのか?いつぞやも傷だらけのファミリアだったし。まあ、失望は隠せなかったが、この際A地点からB地点まで行ければそれでよい。アクセル踏めば動くし、ブレーキ踏めば止まるであろう。上等だ!


 デミオに乗り込んだ我々は、まず最初に課長宅に立ち寄った。三面が断崖絶壁、一面が田圃のあぜ道という凄まじい立地条件に建つ課長宅には、一区画前まで近寄るのが限界であった。私はなぜか、紺のワイシャツに濃紺の背広で決めていた。それを見た課長は「俺もやるしかない」とばかりに、着替えることを要求したための寄り道である。自宅に戻った課長は、さっそくよれたスーツを着込んできたのである。上等上等。これでこそ旅行、非日常だ。

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