北陸旅行
2000年09月04〜6日(月〜水)

南進開始
2000年09月05日(火)朝〜午後3時過ぎ


 5日。睡眠は十分。そんな感触のある朝であった。
 料金を払って宿を出て、コンビニで握り飯を買って駐車場の車中で喰らう。
 そして、出発である。
 加賀屋は見物した。もう取り立てて目的はないが、砺波ICから来た道をもどるのではなく、南下して岐阜県を通って帰ろうという話になった。途中通る山々では、ダムもあることであろう。課長曰く、「ダムは男のロマンだ!」とのこと。車という自由に移動できる手段で旅行している以上、ダムは見たいとのことである。早速車を走らせた。


 富山市内を走っていると、レガシィに随分と煽られたものであった。市内のちょっとした二車線道路で、××km/hまでやられた。品川ナンバーで、赤のデミオ。これはなめられるというもの。レガシィは飽きて、追い抜いただけなのか、それとも今度は前から被せようとしてのか、我々の前に出た。そのとき、レガシィのバックミラーには確実に、午前中からグラサン(度入り)をかけ黒ずくめと、やはり黒いスーツを着崩したヒゲ面の二人組が見えたことであろう。私は一瞬ハンドルから両手を話して、右腕を突き上げて左手を力こぶに当て、「Fxxk you!!」のジェスチェーを取った。
 レガシィのあんちゃんは、追い抜いたまま我々の車線には入らず、後ろを決して振り返らずに右手を挙げてよくわからない挨拶を送り、赤信号で停車した。我々のデミオは必然的にレガシィの右隣に止まって信号待ちをした。
 レガシィのあんちゃんは、決してこちらを見ようとはせず、信号が変わると急加速で走り去っていった。田舎ヤンキーめが。ちょうど××××も××××も持ち合わせが大量にあったので、車を降りて平和的に挨拶してやってもよかったのう。という相談を課長としていたのだが、逃げられたわい。旅の醍醐味である。

 日本海へ来たという証拠が欲しい。そんなわけで、富山の海で撮った一枚、後ろの軽トラは関係ないが、あれに乗ってきたかのようだ。

 五箇所山合掌集落。史跡である。
 さすがにここではふざけた写真は撮らなかった。もちろんタバコも吸わない。

 ダムを探して道を方向している最中。
 よく見ると、橋のワイヤーを支える土台の上に、妙な生物が。

 拡大図。エモノで何狙っているのかは、下を参照のこと。

 橋のない時代に、どうやってこの川を渡ったのか示か再現されている。まったく予備知識がないままこれを見た我々は、実用品かと思ったものであった。

 橋の手すりにカメラを置いて撮影。ストラップを巻き付けて落下き防いだのだが、危険な撮影であった。

 やはり拡大図。

 ダムを探し求めて、道なき道を。草で車にキズが付くことを恐れ、ここで引き返す。ダム探求は難しい。

 土砂の落下から車を守る屋根も、土砂が堆積し、樹木が覆い茂ってしまった。

 それでも到着したダムにて。何がそんなに、課長をダムに惹きつけるのだろうか。まあ、別にいいのだけれども。


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■後年記■
 煽られたからといって、挑発するジェスチャーを取るのは若気の至りだった。相手がそれに激高して、進路を塞ぐようにして強引に車を止めて、車を降りてケンカを売ってくるかもしれないのだから。武装はそれ自体が軽犯罪法に抵触する恐れがあるが、ケンカを売られてそうしたエモノを持ち出しなどしたら、確実に刑事犯罪になる。
 記念写真に小道具を持ち出すのは学部時代の習慣のようなものだが、人がいない場所・隙を見て撮影していた。五箇所山合掌集落では、カバンから出しさえしなかったことを付記しておく。


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