クレクレタコラ、私の推薦するエピソード10選


 タコラ歴7年になる私が、まったくの独断とインスピレーションによって、「タコラ」のエピソードを10話選びたい。1997年から繰り返し観てきたLD版が多く入選したのは、それだけ私の精神に刻み込まれているということか。 


1位:タコラの独裁者の巻(114話)

 これは即座に決まった。「タコラの森で生きるより、死ぬ自由を選びましょう」などのセリフがあまりにも秀逸。武力によって森の人々を屈服させたタコラだが、もちろんタコラ1人で森の全てを支配できるわけでもない。ある者は銃を持って人民を迫害し、ある者は財を提供し、ある者は賦役する。暴力によってタコラはヒエラルキーを形成した。だが、この秩序も暴力によって破壊され、支配者は倒された。秩序と暴力との関係を表す傑作である。何度繰り返して観ても、この話は飽きない。


2位:残酷スイカ割りの巻(224話)

 残虐描写は「タコラ」中最高レベル。しかもただ痛い怖いというだけではなくて、不可逆かつ重度の障害をも残している。チョンボは片眼失明の上、顔に巨大な傷痕までつけられた。しかもその傷を負わせたのは知らずにやったとはいえ仲間であるタコラ。この事実に対してチョンボは、タコラをぶちのめして溜飲を下げる以外のことを思いつかないということも、示唆深い。


3位:免許取って馬鹿を見たの巻(240話)

 「ピストル構えりゃ話は早い。すべて力の世の中さ」のセリフに感動して、何度も観返した回。短期的には、武力という暴力(もちろん武力ではない暴力もあるわけだが)が一番ものを言う。免許交付の役人に銃口を向けて、免許らしきものを交付させること自体は難しいことではない。けれども、タコラとチョンボは免許を取ってタクシーを開業したが、過労に倒れてしまう。ピストル向ければカネだって奪えるというのに、敢えてタクシー業をしたかったのだ。このコントラストが面白い。


4位:気違い真似して気が触れたの巻(220話)

 いわゆる「放送禁止用語」を使用しているばかりか、内容にも重大な差別的発想が為されている問題の回。差別的発想に基づいていると言えども、ここに描かれていることは興味深い。
 「気が触れた」タコラの暴力に対して、森の住民達は抵抗せずに食料を渡してタコラの「狂気」が鎮まるのを待った。タコラの戦闘力は、実はそんなに強くない。タコラが正面から戦って勝てるのはシクシクとせいぜいヘララまでで、デブラやビラゴン、イカリーなどには苦戦を強いられてきた。だからこそ、他のエピソードでは罠を仕掛けたり、背後から闇討ちをかけたりしたのだ。正面からタコラがクレクレ言ってやって来ても、デブラやビラゴンならば殴って追い返せる。しかし今回はそれが出来ない。それはタコラが「狂っていた」からだ。(森の住民が「人」かどうかはさておき)人は、行動の在り方を想像できない他者に対して恐怖する。「狂った」タコラは、森の住民にとってまさにstrangerだった。ヘタなことをしたら、何をはじめるか、何をされるかわからない。だからこそ唯一出来そうな対応として、チョンボが述べる「食べ物を出せば大人しくなる」という案に従ったのだ。
 異質な他者に恐怖することは、差別的発想の源泉ではある。だけれども、暴力を振るう「異邦人」に対しては、「これさえすれば大人しく退散する」という行動にしがみつきたくなるというのもよくわかる。


以下工事中
ただの草稿というかメモ


5位:戦争は嫌よの巻(120話)

抑圧された弱者同士が連帯する話は、「タコラ」ではしばしば為される。
それが最も極端な形で現れたのが、この話だろう。


6位:平和な森の真昼の決斗の巻(126話)


タコラらがいきなりサブマシンガンを乱射。
あまりの武装と凶悪さに、警官デブラの手に負えない。
デブラによって弱者シクシクが無理矢理戦いに追いやられ、しかもそのシクシクが被弾しながらタコラを倒す。
あまりにも暴力的。


7位: デブラの旅旅情の巻 (235話)


8位:警官になりたいの巻(24話)

いきなり警官に襲いかかり留置所にいれられるタコラ。
いきなりチャカむけるビラゴン。
威嚇射撃で追い出す
そんな暴力行為でモンロの気を引ける。
さらにはチョンボも追い出す。
ピストル握ってデート。
殺伐としすぎ。


9位:医者になったはいいけれどの巻(130話)
患者がいないからと言って、患者を作る。
手術台にしばりつけて。


10位:○×裁判の巻 (148話)
物理的な暴力はほとんど無いが、極めて暴力的。


次点

・交番ジャックの巻(33話)
いきなり権力の象徴である交番を占拠して、鉄砲とダイナマイトでバリケード。強烈すぎる。
ただし、オチは弱い。

・タコラの二等兵の巻(107話)
虐待するタコラの理由
モンロに支配される

・タコラの若大将の巻(113話)

・タコリアムテルの巻 (245話)

・行かねばならない殴り込みの巻(248話)


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