「上の人も読むんだから、報告書には敬語を使え」

 報告書というのは、合宿の宿をどうするとか、ミーティングや楽しいイベントの企画書など、ごくごく事務的なものである。決して形式的・儀礼的なものでも何でもない。その目的は、情報の伝達である。
 だが、こうした「事務的な」報告書を見た■■は激高し、敬語を使えと叫んだそうな。敬語の価値・必要性は十分に認めるが、報告書のような些細な事務書類にまでくどく敬語表現を多用すると、作成時間がかかるばかりか、何を言いたいのか意味を読みとりにくくなるという弊害もある。
 報告書を主将が読もうが、監督が読もうが、師範が読もうが、敬語を使う理由などない。監督や師範に対する私信や、進言書ならばともかく、ここで言う報告書は部内の事務文書にすぎない。それを誰が読もうと、敬語表現に気を遣う必要などない。


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