事件年表
 
 
(大正四年)
◎宇都宮瑞穂、列車事故で脳死。
 
(大正六年)
◎清洲川水穂の両親、通り魔によって刺し殺される。
◎清洲川水穂、槍下冷夢の手によって心臓移植を行われ、一命を取り留める。
 
(大正七年)
七月
 八日
◎迷流藍花、藍歳と口論の末、家を出奔。タバコ屋のおばちゃんの元に下宿。
 十五日
◎中華船籍と思われる密航船を日本軍が迎撃、取り逃がす。
 十六日
◎迷流藍花、悲恋海岸で美鈴と出会う。
 十八日
◎迷流藍花、密航者の中華人と遭遇、後逃亡。
◎密航船、日本軍によって追い払われる。
 二十五日
◎迷流藍花、迷流財閥総裁の継承権を放棄。探偵事務所を開業する。
 
(大正十年)
年初頭
◎清洲川水穂、篁初臣の養女になる。同時に槍下冷夢と婚約。
 
四月
 二十一日
◎丹沢静音、迷流藍花の事務所を訪れる。同日、迷流と美鈴が、静音の家を訪問する。
 二十二日
◎石田、迷流財閥の手で「箱屋敷」に引っ越す。
 二十五日
◎松尾町で通り魔事件発生、被害者は死亡。
 二十六日
◎迷流財閥によるロケットの打ち上げ。搭乗員は、石田。
五月
 一日
◎松尾町で二件目の通り魔事件発生。警察は連続通り魔事件として捜査本部を設置。
 五日
◎松尾町で三件目の通り魔殺人。
 八日
◎松尾町での通り魔、四件目。
 十二日
◎通り魔殺人五件を数える。
 十三日
◎薄野深舞香、東都大警察を訪れる。
◎同日夕方、中山義之輔警部、迷流藍花の探偵事務所を訪れる。用件は薄野深舞香の話にあった「蘇る追跡者」の解決。
◎薄野深舞香を尾行していた、佐藤剛尚巡査、通り魔に刺され重体。
 十四日
◎早朝から中山警部、迷流の事務所を訪れ、その足で東都病院に佐藤のお見舞い。槍下冷夢と会う。
◎連続通り魔事件の犯人として、薄野深舞香逮捕。
 十五日
◎薄野深舞香、看守を刺し殺し、自身も死亡しているのが発見される。凶器は押収した筈の出刃包丁。
 十六日
◎長谷川町で放火事件。燃やされたのは既に取り壊しが決まっていた廃屋で、死傷者は特になし。
 十八日
◎万屋亀之譲邸を訪れた中山警部は、二人分のバラバラ死体を発見。同日夜、迷流藍花によって謎が解かれ、死体損壊の罪で万屋亀之譲、逮捕される。
 十九日
◎神嘉戸の高級住宅街で放火。軽傷者数名。
 二十日
◎何者かによって、警察で保管していた榊原綾女の死体、盗まれる。
 二十一日
◎松尾二丁目で放火事件。逃げ遅れた母親と子供が死亡する。東都大警察に、連続放火事件の捜査本部設置。
 二十二日
◎万屋亀之譲、独房内で何者かによって喰い殺されているのが発見される。
 二十四日
◎度目樹で放火事件。死者三名。
 二十六日
◎眠り谷で放火事件発生。負傷者三名。
 二十九日
◎草苅で放火事件発生。事件現場にて、野次馬男が迷流藍花に事件の解決を依頼。
◎松尾二丁目の放火犯人、度目樹の放火犯人、相次いで自首。
 三十日
◎杜谷(もりだに)で放火事件。その際に群衆の間に暴動が発生、一人が重体。
六月
 四日
 羽馬谷良澄氏、衰弱死しているところを発見される。
 五日
◎迷流の事務所に藍歳が来る。羽馬谷氏の葬式に出席することを依頼。
 六日
◎羽馬谷良澄の葬式。会場にて、迷流は丹沢静音と再会。同じく会場にいた中山警部と連れだって警察署へ。静音、迷流に事件の解決を依頼。
 十三日
◎羽馬谷邸再訪問。羽馬谷氏殺害犯人判明。
 二十日
◎東都美術館に怪盗魔韻羅銘からの予告状が届く。獲物は、呪われた赤ダイヤ「吸血石」。
 二十一日
◎世界的シャンソン歌手のシャルル・モッテンバーニのコンサアトが度目樹コンサアトホールで開始されるも、その最中に殺人事件が起きる。偶々その場に居合わせた迷流が事件を解決する。
◎東都美術館に、魔韻羅銘が現れ、衆人監視の中から「吸血石」をまんまと盗み出し、空を飛んで逃走。
 二十八日
◎シャルル・モッテンバーニのコンサアト再び。「貴方を待っている」初披露。
七月
 三十日
◎「貴方を待っている」全世界一斉発売。大ヒットを記録。

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