大正時事異聞録

伊佐坂 眠井

小説「大正時事異聞録」、略して「正録」とは

 日本の大正時代を思わせる都市・東都にて、探偵・迷流藍花めいるらんかと助手の中華人少女美鈴メイリンが、「場」に残された「記憶」を読み解く能力を用いて怪奇事件に当たる探偵推理小説・・・らしい。
 異常心理と精神外傷との絡みが根底にある。

サイト管理者、本日晴天より

 この「正録」は、伊佐坂が大学生活の大部分を犠牲にして書いている代物であります。素人には違いありませんが、悪友である私の目から見て、それなりに鑑賞に値すると言える代物であります。
 少しばかり「御神楽少女探偵団」的で、京極夏彦に影響を受けたであろうこの小説。ヒマなら読んでやって下さい。


注意事項

○この小説には一部不適切と思われる表現が用いられているかも知れません。しかしそれは、この作品が一応「大正」をモチーフにしているため、時代性を考慮してのことであるとご了承下さい。

○インターネット・エクスプローラー5.0以上専用です。それ以外のブラウザでは、ルビの表記が為されません。


1話〜幕間まで、一括DL(LZH225KB)
連載第一回・強聴者ごうちょうしゃ DL

 記念すべき第1話。主人公迷流めいるの捜査スタイルと、一見大正のようで吹っ飛んでいる世界観への導入的役割を持つ。
 表現の甘さは否めないが、話はコンパクトにまとまっている。

連載第二回・追跡者 DL

 ストーカーと通り魔との連関を描いた回(?)。ここで、この「正録」の世界観の尋常ならざる特質を思い知らされる。

連載第三回・物臭男の犯罪 DL

 私、本日晴天個人としては、もっとも気に入っている回。この「正録」で、もっとも血生臭い話と言える。

連載第四回・伝えて、マイハート DL

 その手のゲームみたいだ・・・。
 主人公迷流がほとんど出てこず、事件らしい事件も起きない異色の回。妄想大爆発第一弾。

連載第五回・群衆 DL

群集心理と放火を描いた回。地味な回である。

連載第六回・完全な私の為に DL

 妄想大爆発第二弾。
 幼い娘を残して変死した実業家と、その驚くべき死因!「正録」中必見の回。

連載第七回・舞踏病 DL

 主人公も探偵捜査も出てこない外伝的エピソード。
 もっとも凄惨で猟奇的な第三話、「物臭男の犯罪」の後日談的役割を持つ。

連載第八回・鈴の音は魔の調べ DL

 この「正録」世界でヒットしているシャンソン歌手、シャルル・モッテンバーニ来日公演中の事件と、それと関わるシャルル幼少期の運命との連関を描く回。

連載第九回・吸血石 DL

 迷流のライバル(なのか?)怪盗魔韻まいん登場の回。なんか、今まで構築されてきた「正録」世界が、方向性を変え始めたと言える。

連載第十回・密航者(前編) DL
連載第十一回・密航者(後編) DL

 迷流と美鈴との出会いを描くエピソード。
 うだつの上がらない青年と年端もいかない少女との出会いは、何をもたらすのか?妄想大暴走第三弾。

連載第十二回・盗作者 DL

 雑誌「歎異抄たんにしょう」の人気作家、花葉田土呂井はなはだとろいの小説を織り交ぜながら、新鋭作家二人の間の盗作騒動を描く。
 「正録」としては地味だが、それだけ納まりよくまとまっていると言える。

連載第十三回・鳥目男の犯罪(前編) DL
連載第十四回・鳥目男の犯罪(後編) DL
幕間〜「鳥目男の犯罪」エピローグ・「裸の王様」プロローグ DL
連載第十五回・裸の王様 DL
終幕〜『裸の王様』エピローグ〜 DL

 近代化の波を受けぬまま大正を迎えた因習蔓延る村に於いて、迷流たちが見たものとは。
 この5話の長編を『影葵編』と呼称する。

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作品裏話 背景設定・その他 番組予告テロップ
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