last up date 2016.11.06

日産キューブZ11



 この島には日本の中古市場で値段が付かなくなった中古車が輸入されているが、これはかなり程度がよい代物である。輸出された段階で十数万kmは当たり前。ただ、帰国後に私が乗り始めたアコードが10万kmオーバーだったので、それを考えると大したことはない。

 もちろん日本で使われていた頃のステッカー類はそのままである。

 どうやら神奈川県平塚市で車庫証明を取っていたらしい。まさかそれが南洋島嶼に来ようとは。

 ナンバープレートは背後の1枚だけである。車を買うと車屋からナンバーなしで警察署へ運転して運んで警察官に見せ、もらった書類を持って州庁舎へ車で走りそこで手数料を払い、支払い証明を持って警察署に戻ってナンバープレートをもらい(新品もあるが、今回は登録抹消した車から回収した使い回しである)、今度はホームセンターへ行ってネジを買ってようやくナンバープレートがつくのである。封印のような特殊な留め方は一切しない。
 つまりある程度の距離はナンバーなしで走れることになるし、横着者は「test drive」と書いた紙を貼ってしばらくそのままにしておくという。。

 買った車にさっそく珍客、鳴くヤモリが。

 グローブボックスは、車検証以外そのままである。説明書やディーラー営業マンの名刺などもそのまま。時折現地の人に「日本人だろう。俺の車のこの説明書にはなんて書いてあるんだ」と聞かれることも。

 ラジオはブリスベーンの放送を聞くことができたので出勤時には雑音混じりの遠くから来た電波を捉えていた。日本近海で中国軍艦が自衛艦に照準をしたというニュースは、英語で聞いていると一層大事に聞こえた。島では独自のFM放送もしているが概ね音楽だけである。

 島にはテレビ放送はないのでもちろん車のテレビにも何も写らないはずなのだが、チューニングをいじっていると、一瞬だけオーストラリアあたりから飛んできたとおぼしき電波をキャッチした。これだけ離れていても絵が写ることがあるのか。

 車の鍵はなつかしい『Noir』である。他の日本人には現地の土産物かと間違われた。シルエットだけなのがいい。

 カーナビのデータディスク。もちろん表示圏外でカーナビには何も映らなかった。マップの端の角が表示されるだけで。

 バックミラーには入構証を吊す。実は単に輪ゴムで吊ってるだけである。

 

 これはたまたま細身のペットボトルだからドリンクホルダーが使えるが、度量衡がオンス単位のアメリカ製ドリンクは太すぎてホルダーに入らなかった。

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