山梨・静岡旅行
2002年09月11〜13日(水〜金)

富岳風穴
2002年09月12日(木)昼


 鳴沢氷穴には、富岳風穴の看板もあった。すぐの距離らしい。
 今回は洞窟巡りにするか。
 そう言って車に乗り込み、再びエンジンをかける。富岳風穴は車なら数分の距離にあった。
 富岳風穴は鳴沢氷穴よりも広く、冷蔵倉庫として近年まで使用されていた。そのためあまり神秘性は感じなかったが、やはりこの洞窟の先も立ち入り禁止になっていた。「この先は人間の立ち入る場所ではない」との看板。おそらくは八百万の神々の領域なのであろう。美津濃氏はやはり入りたがっていたが。

 駐車場には自衛隊車両が。急いで撮ったので写っていないが、やはり輪留めが噛ませてあった。徹底している。

 富岳風穴は種子や繭玉の保存に使われていたそうな。近年に実用的な目的で使われていただけあって、鳴沢氷穴ほど神秘性を感じられない。

 神秘性はともかくとして、洞窟の作り自体はいかにも溶岩の流れが感じられて面白い。そしてこの看板は・・・。

 こんなところで停電したら・・・単3のマグライトはポケットに持っているが、これは本当に真っ暗なところではさして役に立たない。しかし唯一の生命線になることであろう。

 富岳風穴の案内板か碑の類。汚れていて、何が書いてあるのかはよくわからなかった。この背後は一歩出るともう樹海。

 ここで私とPGO氏は、青木ヶ原のホットドッグを注文。「青木ヶ原の」というのがナンだが。

 パンやソーセージの大きさも、大きさもなかなかダイナミック。スパイスが利いて、うまい。おやつのつもりだったが、昼飯にちょうどよかった。


 鳴沢氷穴もそうだが、ここ富岳風穴の周囲は青木ヶ原樹海である。自殺願望を持つ者は言うに及ばず、多くの人間が樹海で彷徨い、そして死んだはずである。樹海のイメージにはそうしたものが強い。美津濃氏曰く、実際に自殺志願者が樹海に入っても、山菜採りの現地住民に会ったり、幹線道路に出てしまったりとで、なかなか死なないとも言っていたが、多くの人が死んだこともまた事実。
 ちょっと道から逸れて、我々が樹海に入ってみたらどうなるだろうか?携帯電話は全員cdmaOne。条件は同じだ。どのあたりから圏外になるのかは不明だが、例え樹海の奥深いで消防なりに救援電話をしてみたところで、自分の居場所を確認する術などなく、救援隊も探し出す手段は持たないだろう。携帯の中継局からだいたいどの方角にいるか、ぐらいしかわからないはずだ。複数の中継局と連絡するcdmaOneでも、それだけではとても場所を特定できない。助かるとしたらGPS機能付のPGO氏だけか。
 などとバカなことを話しながら、富岳風穴を去った。
 そして次の目的地は西湖蝙蝠穴である。

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