院試終了祝に輸入ビールを
2003年08月08日(金)



 大学時代の腐れ縁の後輩・美津濃氏(仮名)が第一志望の院試を終えたため、その夜、早速輸入ビールを抱えて美津濃氏宅に乗り込んだ。と言っても、先月21日にも入り浸っていたのだし、「試験明けだから、久しぶりに一杯」というわけでもないのだが。
 持参したのは前述のインドビール「King Fisher」の他、たまたま地元の酒屋で見つけた輸入ビール。中共の「青島」、ベトナムの「333(バーバーバー)」、タイの「SINGHA(シンハー)」、ドイツの「HOLSTEN(ホルステン)」。自分もアジア人なのにこう言うのはナンだが、アジアのビールの品質や味には疑問がある。だから「口直し」としてドイツビールを用意したわけだ。


 ここで一つ申告せねばならない。私は日記をはじめとしたサイトのネタを、携帯電話に入力してメモをとり、それを元にサイトを制作している。しかしこの日のメモをE-mailでPCに送る前に、不慮の事故で携帯電話を破壊してしまった。そのため、酔ってあやふやな記憶を元に書くことになる。ビールの味・風味について、どこまで覚えていることやら。




 まずはインドの「King Fisher」から。私の感想は7月29日付けの日記に書いた。再び飲んでみたが・・・美津濃氏宅に乗り込んですぐに開けたわけだが、夜と言えども暑い中歩いてきた。そのためビールはすっかりぬるくなっていた。ぬるい「King Fisher」は好きこのんで飲みたい代物ではない。美津濃氏の感想は、別に飲めなくもない。思ったよりもまともだ。けれども、カネ払って飲もうとは思わない。とのこと。多分冷えてもそう感想は変わらないことだろう。やはりくさみが鼻をつく。




 次は中共の「青島」。これもまた、くさみを覚悟していたのだが、ノドに流し込んでみて驚いた。くさみがほとんど感じられない。飲みやすい。昔飲んだときから品質が改善されたか、と思ったが、よく見たら「Premium」と書いてある。ラベルのデザインも違う気がする。これは高いグレードなのか。もしかすると輸出専用品なのかもしれない。ノドに流し込んで、胃まで達したところで一呼吸すると、かすかに青島独特のくさみが鼻から抜ける。しかしよほど気をつけていないと気が付かないような匂いだ。日本向けの製品なのか、単にくさみがない方が上質とされているのかは知らないが、これは好きこのんで飲んでもよい。




 次はベトナムの「333」。これはまったくの予備知識もなく買ったのだが、これは驚いた。まったくクセがなく、ヘンなくさみもまったく感じられない。胃まで流し込んだ直後の印象としては、実にさわやかだ。日本人のビールのような強烈な辛みや炭酸はないけれども、これは非常に飲みやすい。まあ、これも輸出専用品なので、本国市場用とどれだけ違うのかはわからないが。




 そして、「シンハー」。これはクセが強い。ホップがかなり利いている。
 ここまで来たら、それなりに酔っていたため、よくわからなくなっていたが、あっさりした「333」とは対称的であった。好みが別れるところである。私はあまり好きにはなれなかった。




 そして「ホルステン」。これも輸出用だろう。日本語やロシア語でも注意書きや成分表示がされている。私の読解言語は日英露だけなので、他に何が書いてあるのかはわからなかったが。さすがはビール大国ドイツ。輸出もお手の物か。
 たかがビールと言えども、夏の暑さで体力を消耗し、さらにはますます酒に弱くなっている私は、結構酔っていた。そのため、このビールの味・風味についてはほとんどわからなかった。今度1缶だけ買って確かめてみたい。



 飲んで、食った後は、例によってPCなんぞをいじっていた。




 中共製ノンブランドCD-R50枚。美津濃氏宅の常備品だが、私がいつも大量に消費するため、そろそろ尽きる頃であった。そのため、先日秋葉原でCPUクーラーを買ったときについでに買っておいた。これを進呈。どのみち使うのは私だが。




 そして、美津濃氏はゲームの数々をプレイ。私はそれを見物。
 私はゲームをほとんどやらないし、所有もしていないが、こうしてストーリーや設定を覚えていくのである。 
 外は今年最大規模と言われる台風10号のため、強風が吹き荒れていた。




 そして朝。




 翌日寝て起きてしばらくしてから、美津濃氏お勧めの喫茶店へ。
 なかなか洒落た店だ。
 それにしてもこの光量でよくぞ撮れたものだ。DimageXtはコンパクトに特化したため、コントラストや絞りの微調整には難があると言われている。しかしこうして微細なコントラストの再現も意外にできるものである。まあ、逆光や強烈な明るさ、うるさいコントラストなんかはあまりうまく撮れないのだが。




 注文したのはアイリッシュ・コーヒー。熱いコーヒーにアイリッシュ・ウィスキーを注ぎ、生クリームでフタをしたもの。気泡を含んだ生クリームが熱の移動を妨げ、なかなか冷めなかった。猫舌な私はなかなか飲めなかったが、寒い時期には身体が暖まっていいかもしれない。だけれども、私にはコーヒーとウィスキーと生クリームの組あせは、どうもうけつけなかった。これも好みが別れるのみものだろう。
 こうして喫茶店でアルコールをまじえて何事か話た後、各々帰宅したのであった。


 美津濃氏自身がネットに記載したから書いてもよかろう。
 私が帰宅してしばらくしてから、突然美津濃氏から電話がかかってきた。普段Cメールでやりとりしているので、電話がくるのはめずらしい。何でも、先日受けた第一志望の大学院から、事実上の合格通知をもらったとのこと。これは意外だった。公式の合格発表は来月だが、試験を受けた翌日にもう内々に通知を出すとは。そして、美津濃氏がどのぐらい研究していたのか(していないのか)は、私は多少なりとも知っている。院試は決して点数順ではなく、学部受験よりも一発逆転が可能なのも知っている。けれども、受かるとはあまり思っていなかった。「もしかすると受かるかも」という程度の認識だった。
 何はともあれよかったわい。私自身が学部生の段階から、四六時中彼の家には入り浸り、酒を飲み、PCを不当占拠していたものだった。もちろんすべての所業とその結果は本人にしか責任は帰因しないが、これで美津濃氏がどこにも入らなかったりしたら、私としても気まずかっただろうから。まあよかったわい。けれども法学部生の美津濃氏にとってはそもそもが畑違いの研究科。基礎の部分でのハンディキャップは多大である上に、情報収集も足りない。ぜひ、これからの半年間こそ、自らの研究準備(+卒業努力)に邁進して欲しい。まあ、学部出るのに5年もかかった私が言うことではないのだけれどもね。


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