栃木から茨城へ
2003年11月08日(土)夕方〜夜








 ロシア語仲間で、この夏東欧を旅行してきたという人がいるのだが、彼曰く「列車で走ったが、スロヴァキアは栃木とかそのへんみたいな感じだった」とのこと。つまり、栃木とはスロヴァキアのようなところであると、私は仮説をたてた。那須と黒磯には車で行ったけれども、まだまだ栃木はよく知らないからね。自分で運転しているときは、景色のことなんかはあまり記憶に残らなかったし。
 そして今回車窓から見た景色がこれである。なるほど。これがスロヴァキアか!ロシア語をやっている限りは、望めばいつかは東欧を訪れる機会もやってくることだろう。そのときに、栃木のこの風景のことを思い出すこととしよう。




 小山駅で乗り換え。ここは新幹線も止まるターミナル駅である。上野や東京はもちろん、立川や八王子ほども人はいないが、立派な駅であった。もちろん改札は自動改札が並ぶ。Suicaの出札の心配をしていた私は、栃木をバカにしすぎていたかもしれん。それだけ私は北関東に無知だということだ。Язаки氏宅と武器学校の2つを目的に立てたが、それ以外のことは深く計画を立ててはいないし、どんなところを通って、どんなところに降りるのかもまったく知らない。路線図と時刻表しか見ないのが私のやり方である。






 窓の外には白鴎大学の建設が。これはC750UZの光学ズームで撮ったもの。C750UZで撮ったはじめての写真がただの看板とは。白鴎大生には知人も友人もいないが、予備校時代から意欲的な大学だとは思っていたし、まさにここに建てられる法科大学院に注目している友人もいる。ここにあった(というか出来る)のか。正確な位置関係までは知らなかった。






 さて、再びC750UZの出番がやってきた。かなり遠くのホームに、タバコをふかす高校生が。10代でタバコをはじめた私に、未成年の喫煙をどうこういう気などはない。ここで私が注目したのは、彼が線路側に背を向け、タバコを隠しながら吸っていたことだ。隠しながらでも吸いたいのか、それとも敢えてスリルを味わっているのかはわからない。しかしここそこの床にケツをつけ、惚けた面でタバコくわえているガキどもを川崎で毎日見ている私としては、小山で見たこの若人には感動した。なんと微笑ました光景か。自慢の学ランを地べたにつけることもなく直立し、ちょっと隠しながらもタバコをふかす。まだまだ日本の若人も捨てたものではないわい。




 さて、下館へはここのホームか。あと一本で行ける。




 時刻表で列車を確認してみると・・・。




 今は1620時である。ちょっと遅かったか。そして次は30分待ち。この時間の間隔こそが、旅である。




 北上したせいか季節のせいか、日が陰って冷え込んできた。が、美津濃氏はアイスなど食いおる。私にはこの神経はマネできんよ。大学時代は、東京に大雪が降った日にアイスを大量購入したような記憶もあるけども。
 30分も電車はこない。体力温存のため、駅舎に入ることに。




 キオスクでちょいと買い物でも。






 買ったのはローカル紙の「下野新聞」。明日は選挙と言われてもな・・・神奈川県民と東京都民の我々に、ここいらの候補者のことを書かれても。とか言いつつ、時間まで熟読した。地方新聞もなかなかおもしろい。などということをしているうちに、すぐに1645になった。急いでホームに戻る。






 電車に乗ったはいいが、なぜか突然、車両の蛍光灯が一部を残して一気に消えた。ここいらの鉄道では、節電としてこういうことをするのか?しかし他の乗客も何事かと騒いでいる。なんだか知らんが、異常な事象らしい。上が蛍光灯消灯時、下が通常時の写真である。
 五分ほどたったら、また蛍光灯はついた。いったいなんだったのやら。別に大事故や天変地異の前触れというわけはあるまいが。

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