旅館は貸し切り状態
2003年11月08日(土)夜




 旅館には着いた。しかし誰もいない。カウンターに鍵は置かれているが、誰もいない。声を張り上げてみるが、誰も出てくる気配なし。美津濃氏が奥まで乗り込んでやっと、係りのババァが出てきた。
 鍵を2つ受け取り(どうやら1人部屋*2らしい)、チェックイン。部屋のある三階へと上る。




 あーやっと転がれるわい。
 部屋は予想通りに古かったが、1人部屋とはね。
 タテに布団を敷けば、4人、無理すれば5人ぐらい泊まれる面積なのだが。




 しかしよく見たら、ここの部屋には押し入れがない。左の戸は服掛けで、右の戸は、開けっぱなしの入り口の戸に過ぎない。つまり、布団を収納するスペースがないから、1人分だけ布団を常に敷きっぱなしにしている、と。洋室でいうシングルみたいなものか。




 電気製品はテレビと冷蔵庫。
 取って付けたような配置だが、必要十分だ。



 さて、テレビでもつけるか。
 と思ったら、リモコンをなんぼ押してもテレビは反応しない。
 主電源が入っていないなどというオチでもない。





 リモコンの電池は、(アルカリに対して)比較的寿命の長いマンガン電池であるが、有効期限は2000年2月・・・。前世紀だ。さらに言えばこの電池、1990年代半ばぐらいに生産された代物ではなかろうか。まあ日本の電池は優秀で、品質保持期限を過ぎても結構使えるものだ。ただ、自然放電で消耗はもちろんする。放電しきっていたら処置なしだ(いやまあ、本体のボタンで操作するだけだが)。ためしに取り出した電池を振ってまた戻したら、リモコンは何事もなかったように使えるようになった。まあこんなこともある。






 そして我々が見たのはもちろんアニメ。旅先では萌え欠乏状態になる。なんでもいいから二次元番組を享受したくなる。でなければ、「探偵学園Q」なんぞは観ない。どうせたいして面白くもないだろう・・・と期待もせずに観たが・・・この娘はいいネ!いやまさに、下館で享受できる唯一の萌えと思うとこれほどありがたいものはない。萌え欠乏状態でこそ、こういう発見があるのだ。まあ自宅でこの娘が偶然目に入っても、大して関心持たなかっただろうけれども。




 ついでにNHKも。この番組もなかなかよかった。




 冷蔵庫のメーカーはLG(金星)。安くあげたな。
 ここは美津濃氏の部屋なのだが、私の部屋の冷蔵庫はダカス(大宇)だった。





 冷蔵庫とテレビの電源はたこ足にされ、延長コードとアンテナ線は畳の下に消えた。
 壁にもう一本入っている線は何なのだろうか。




 そして延長コードとアンテナ線は、畳の下をくぐって、反対側の壁の、入り口寄りに到達していた。
 あんまり考えられて設計されたいなかったのか、単純に設計思想が古いのか。




 美津濃氏のIXY用充電器をぶち込む。左のアンテナ線は80年代後半、右のコンセントは60〜70年代のものと見たが、どうだろうか。IXY用充電器が浮いているわい。








 宿には我々の他に客はいないようであった。
 それにしても、壁を削って防火扉を設置するとは、大丈夫かな、本当の非常時に。
 まあ火事になったら、いかなる努力も無力のような気もするけど。




 そしてメシである。
 食堂の雰囲気はわるくない。



 まず刺身が出された。
 そして皿に載った米が。この段階で、首をひねった。
 そしてカレールーが来て、サラダがきた。
 お新香と(写真には写っていないが)ニラのみそ汁も。
 統一性がないというか、大衆料理的ですな。
 けれども味は簡単に家庭で調理したものと違って、なかなか凝っていた。
 板前によるメシを売り物にしているだけのことはある。
 けれども、この組み合わせは・・・?二人しか泊まっていないから、材料の関係でこうなったのか。




 メシを食ってからは、部屋で茶を飲みつつ美津濃氏が買った干し納豆なぞを。
 干し納豆なる代物、私ははじめて口にした。袋から手の平に取り出したときは、匂いに閉口したものだが、食ってみるとなかなかいける。味が濃いので、おかずにもつまみにもよさそう。匂いも悔い続けているうちに、まったく気にならなくなっていった。一夜にして、この干し納豆はすべて食い尽くされてしまった。




 さて、ひとっ風呂浴びてると、美津濃氏がマッサージイスなんぞをかけだしおる。






 このイス、階段の途中にあるのだ。
 今晩は我々以外の宿泊客はいないのだが、階段を上ろうとしたらあんまにかかる美津濃氏の足が目に入り、降りようとしても眼下にマッサージで惚けている男が。あんまに掛かる方も落ち着かないし、その横を通る方もなんか気まずいような。




 それからは、テレビなんぞを観て寝たのだが、この宿、部屋によってテレビも冷蔵庫もすべて異なる。
 それ自体は珍しいことではないが、上の写真の部屋には、フラットTVが。フラットっぽい筐なだけで、ブラウン管そのものは湾曲しているのではと思ったが、横から観察してみともそのようには見えなかった。フラットだ。最近入れたテレビか。横にある冷蔵庫はダカス。ちなみはここは美津濃氏の部屋でも、私が泊まった部屋でもない。それ以上は語るまい。




 夜には暖房が入った。2人しか泊まっていないのに、全館暖房は炊くし、風呂も沸かした。
 ランニングコストの元がとれているんだろうか・・・。
 まあ我々としてはかなり好き勝手することができたのだが。

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