地球博物館、そして帰還
2004年03月16日(火)朝〜午前
さて、箱根湯本駅についたがどうしたものか。このまま帰るという手もある。PGO氏はどうも具合がよくないらしい。しかしここまで来たのだからと、行きのロマンスカーで見た「神奈川県立生命の星・地球博物館」へ行ってみることにした。箱根湯本からは一駅の入生田(いりうだ)に博物館はあり、歩いても行けた。だが、PGO氏の体調を慮って電車で向かう。
入生田駅を降りて、地球博物館を望む。
周囲の景色から飛び出したような立派な建物だ。
これで中身はどうなんだろうか。
まずはコインロッカー(無料。100円が後で返ってくる方式)に荷物を詰め込み身軽になる。が、美津濃氏は誤ってさっちんまで荷物とともに閉じこめてしまうところであった。再び鍵をあけてさっちんを取り出すの図。100円が返ってくる方式だからこそ、気軽に開け閉めができる。
最初はあまり期待していなかったが、博物館の中はなかなか優れていた。標本の規模、量、種類、どれもかなりのものだ。複製品、実物共に、神奈川南部の田舎によくもまあここまで集めたものだと素直に感心した。特に古生物や地質に造形がある美津濃氏は、興味深げに標本を眺めていた。まったくの素人である他の3人も、それなりに楽しめる場所ではあった。
そして傑作だったのは、おそらくは、いや、間違いなく子供向けのイベント。映写室でクイズが上映されて、客席に設置されたボタンで答えるという代物だ。怪人が水晶をかっぱらって、それを取り返すためにクイズに答えるという筋なのだが、今回参加した人間は30人。そしてその中では、我々が間違いなく最年少であった。あとはご老人ばかりでして。まあ、休日になれば、お父さんに連れてこられた小学生が一杯来るんだろうけれども。
なにはともあれ、なかなか面白い博物館であった。
さて、そろそろ帰るか。地球博物館から入生田駅に向かっているとき、美津濃氏がなにやらカバンにぶらさげようとしているではないか。「恋愛中」との掛札。しかも横に「近寄るとヤケドしちゃうよ!」などと添えてある。箱根湯本の土産物屋で購入したものだ。これで美津濃氏とさっちんとの仲を、世間に知らしめようということだな。まったく。私もぬいぐるみの1つも持ってくるべきだったか。
そして再び入生田駅へ。箱根湯本駅にもどって、そこからロマンスカーで東京に帰るわけだ。
それにしてもこの入生田駅。下りホームに行くには、駅構内の踏切を渡らなければならないとは。
箱根湯本では20分後に出るロマンスカーに切符を購入。
土産物など買い込んでからホームに向かったが、我々の車両は先頭車であった。
高額で人気も高い展望席ではないが、それに類する景色を見られる席ではある。
そして、駅で購入した弁当を昼飯に、新宿行きのロマンスカーで旅行最後のひとときを過ごしたわけである。