札幌→羽田−早い747と遅いリムジンバス
2004年08月22日(日)


 0730時に伊佐坂宅を出た私は、地下鉄にてJR札幌駅に向かった。1年弱と言えども、一度は住んでいた土地。空港へのアクセスなんかも慣れたものだ。






 快速エアポートの自由席に座る。片道1040円だ。札幌人には高いと不評だが、一本で空港まで定刻通りに行けるのは便利だ。都下から羽田までバスで行けばもっと高いし、電車を乗り継ぐのは疲れる。これに乗ってしまえば、もう予定通りの時間に空港に到着できる。


 空港に到着したのは0830時頃。快速エアポートの中で無糖缶コーヒー一本飲んだだけで、何も食っていない。空港に着いてからゆっくり朝メシでも、と思ったが、搭乗手続きをするともう1本早い便にも変更が利くという。時間は貴重だ。早速30分早い0900時の便に変更する。結局、すぐに金属探知器をくぐって、もう開いている搭乗口に並ぶこととなった。
 ちなみに、荷物はノートPCケースとリュックだけ。PCは言うまでもなく精密機械だし、リュックにもデジカメやノートPC用の機器が詰まっている。そのため預け荷物には出来ないため機内持ち込みである。さらに言えば、預け荷物が出てくるのをベルトコンベアの前で待つのは性に合わないので、私はなるべく機内持ち込み出来るだけの荷物しか持たない。




 二階式ジャンボのボーイング747に乗り込む。なるほど、変更できるはずだ。誰も乗ってねえ。誰もということはないが、この二階席には10人もいなかった。本来乗る便は773、つまりボーイング777-300。最新機種だった。773には乗ったことがないし、個人用ディスプレイを持つ777は機外カメラの映像や、現在地表示、高度・速度・推定到着時間表示などを切り替えられ、なかなか遊べた。773も試してみたかったが、それは残念である。




 テーブルに紙コップを置くくぼみしかなく、穴が開いていないのは、この747が古いためだろうか。これでは少し大きく飛行機が揺れただけで、コップがぶっ倒れる。最近エアバスしか乗っていないが、エアバスにはちゃんとコップがハマる穴が開いている。JALの羽田−釧路便はエアバスしか就航していないので、ボーイングは最近乗っていない。ボーイングの他機種はどうなっているのか。747も他バージョンはどうなっているのか。これは確認せねば。




 個人向け装備もこの747は、古さをぬぐえない。
 まあ機能的には、デジタル表示しているエアバス300-600Rと変わらないのだが。




 今回は強い西風の中を南西に下っていたので、飛行機は結構揺れた。
 そのため、機が水平飛行になっても、パソコンは出さなかった。
 かくして羽田には、予定よりも早い1015時頃にはついた。




 東京である。関東である。やっぱりこっちの方が落ち着く。急いで地下鉄に乗り、急ぎ足で快速に飛び乗り、急遽早い便に変更したため、休むヒマがなかった。特別したかったわけではないが、空港で個室に入って用を済ませておく。そして川崎行きの高速バスの券を買ったのだが・・・。




 川崎行きのバスは、数分前に出たばかりであった。便所に入っていなければ間に合ったのだろうけれども。これでは30分遅い飛行機で来ても変わらなかったな。そんなこと言ってもはじまらないので、空港で少し時間を潰してから、頃合いを見てバス停に並ぶ。が、バスはなかなかやってこない。京急バスの係員がやってきて、拡声器で渋滞のためバスが遅れていると告げる。まあお盆をハズして休暇を取る人が今年は例年よりも増えているという。混み合うのは当然だ。一本前のバスは定刻通り・・・というか定刻よりも数分早く出発したのだが、次のバスは実に30分も遅れたのであった。




 やっとバスに乗ってから、ノートPCを開いて、ネット接続を試みる。しかし繋がらない。それもそのはず、空港近辺の港湾・工場地帯にPHSの中継器がそうそうあるとは思えなかった。さらには長い橋の上も数度と通る。こういう場所では圏外になりやすい。さらにはトンネルにもしばしば入る。関東を走る高速バスと言えども、PHSはなかなか繋がらないものであるな。まあ、市街地に入ってからは問題なく使えるようになったが。


 かくして、釧路の実家に逗留し、札幌の友人を訪ねた今回の北海道行は終了した。
 時間があるときには、こうして旅行めいたことをして、旧友と再会するのが何よりも楽しみだ。今月は大規模な連んでの旅行はないが、まだ大学時代の連中と3人で、名古屋に1泊訪れる予定だ。去年・一昨年に比べると、旅行のスケールは低下しているが、それでも友人を訪ね、仲間内で旅に出ることが今年の夏も出来たことは、幸福なことである。


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