名古屋旅行−景気づけに高尾山・八王子行軍
2004年08月27日(金)夕方〜夜




 今日は名古屋へ出発する日である。
 私はノートパソコンをジュラルミンケースに入れ、衣服やカメラの充電器、洗顔用具、空CD-Rメディアなどをリュックに詰め込んで家を出た。
 そして私が向かったのは・・・。




 京王線・高尾山口駅。
 大学時代の中大ウォーキングラリーの中継地点である。相模湖からスタートして前半最大の難所・高尾山越えを終えると、この高尾山口方面に抜けた。ウォーキングラリーには大学5年間に5度参加し、個人的にも相模湖から高尾山に登り、そしてこの高尾山口から帰宅の途についたものであった。この高尾山口にやってきたのは他でもない。名古屋前の景気づけに、高尾山へ登ろうとの魂胆である。そうでもせんとバスで眠れなさそうだからだ。高尾山は数年ぶりだが、高尾山口側から登るのは大したことはあるまいて。




 まずはかさばる荷物一式と、濡れたら困るPC類をコインロッカーに入れて、傘だけを持つ。




 コインロッカーの番号は「28」。
 わりと亞里亞好きな私が好んでつかう数字である。




 それにしても、もう誰もいやしない。
 とりあえず自販機でペットボトルのスポーツ飲料だけ購入。
 水とエネルギーがないと死んでしまう。晩飯食っていない。






 こんな高尾山に来たのは、はじめてだ。ほとんど誰もいやしない。
 さて、登るとするか。




 と思ったが、やめた。真っ暗じゃねえか。外灯ぐらいあるかと思ったが、何もない。
 東京には珍しく高い木々が立ち並ぶ下は、ほとんど真っ暗に近い。いくら見知った道で手入れもされているとは言え、自分の靴も見えない暗さでは危険だ。さらには神社仏閣と言えども、この山には様々な野生動物がいる。熊がいるとの噂もある。遠くからは野犬らしき遠吠えが繰り返されている。さらには夜中にここをのぼっていた人がぶっ殺された殺人事件も最近あった。夜道に1人で行くにはさすがに気が引けた。
 臆病との誹りは甘んじて受けよう。熊や人殺しはともかく、真っ暗な道を登るのは危険すぎた。




 しかしこのまま京王線で新宿まで出て、漫画喫茶あたりで名古屋行きのバスを待つのは芸がない。
 とりあえず歩いて八王子まで出ることとした。もちろんノートパソコンもリュックもすべてコインロッカーから出して、フル装備で。
 ウォーキングラリーのコースを再び歩くわけだ。




 この看板、まだあったんだ。圏央道反対の看板。




 これは1997年06月01日に、中大ウォーキングラリーにて撮影した写真。
 ほとんど変わっていないね。いやはや懐かしい。




 ちなみに私は、こんな格好で歩いていた。
 ジュラルミンケースをぶら下げ、ダサい帽子によくわからない魚介類シャツを羽織り、石黒ホーマ(注:道東のホームセンター。現ホーマック)で買った1980円のリュックを背負い、スポーツドリンクのペットボトルを持って歩く、金縁メガネの男。しかもここそこをデジカメで撮影し、ところどころではセルフタイマーで自分が歩く姿を撮ったりもしている。これは変態以外の何者でもなかろう。




 JR高尾駅。ここで中央線に乗ってもよかったのだが、それではまだ名古屋行きバスまでに時間があまりすぎる。重いジュラルミンケースをぶら下げたまま、素通りした。




 結局、ウォーキングラリーを再現すべて、浅川河川敷を歩く。
 この写真はデジカメをジュラルミンケースの上に固定して、ストロボ無しで4秒シャッターを開けて撮影した。肉眼では白線さえほとんど見えない暗さである。だから、すっ飛んでくる自転車との接触事故が怖かった。




 ちなみに、上の写真をレタッチして最大限明るくすると、こんな感じである。




 いつまでも河川敷を歩いていると、鉄道にアクセスする機を逸して、名古屋行きのバスに乗れなくなってしまう。ということで、いいところでJR八王子駅の方へ曲がる。川とJR中央線の線路とは、ほぼ並行しているようですこしずつ離れている。JR八王子駅まではかなり歩いた。晩飯は通りすがりのスーパーの握り飯で済ませた。
 それにしてもこっちの方から来ると、八王子で一番治安の悪い地域を突っ切ることになるんだね。そこらへは大学時代に酒飲みにしばしば来たけど、あまり近づきたい場所ではなかった。まあソープランドの客引きに何故か会釈されただけで、特になにもなかったが。手や肩を掴んで引きずり込もうとするすすきのの客引きの方が、よほど悪質だ。




 というわけで、JR八王子駅。貨物兼用線のガソリン車が、いかにも八王子だ。
 いやはや、1.79kg程度の軽量ノートでも、ジュラルミンケースに入れて持ち歩くと結構重く感じるものだわい。もっとも、誰ぞに襲撃されてもこれでぶっ叩けば一撃で殺せそうな質量感が、なんとも心強かったが。




 まだ若干時間があったので、途中で降りて某人物宅にて青汁補給。




 2310時には新宿駅新南口に到着した。
 あとはП氏と美津濃氏の2人を待つだけである。


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