名古屋旅行−帰還
2004年08月29日(日)
昨夜は0330時まで何事か話した。そして起きたのは1000時すぎ。
動かない平らな布団で、手足を伸ばして眠られるってすばらしい。
朝飯というか昼飯は、PGO氏の車でみそ煮込みを食いに。しかしコンビニひとつ、飯ひとつに車がいるのか。まあ地方都市は大概そんなものだが。今PGO氏はミニバンのマツダMPVに乗っているので、5〜6人押し掛けようが1台に乗れる。が、彼は近い将来に2シーターのオープンスポーツに買い換えるつもりだという。2シーター。この3人でまた名古屋を訪れても、2人余るということだ。まあそのときは地下鉄・バスそれにタクシーを使えばいいだけの話だが。
みそ煮込みは、「たかが麺類で腹の足しになるか」と思っていたが、なかなかボリュームがある。麺が硬く密度が高い。さらには、大豆である味噌をかなり煮込んでいるため、汁だけでもかなりの腹に持つ。正直、何度も食いに出掛けたくなるほどすばらしく美味いとは思わなかったが、メシとしては必要な量を提供してた。
メシを食って少し宿で転がったあとは、PGO氏の車で駅まで送ってもらった。彼とはここでお別れである。格安でデラックスな宿を仲介してもらい、貴重な時間を割いて名古屋を案内してもらった。また東京か、名古屋か、あるいは別のどこかでまた会いたいものである。もし私のホームグラウンド(将来的にどこに住むかはわからんが)近くまで来たら、そのときは私が恩を返したい。
美津濃氏は名古屋にもう一泊である。マッチ箱みたいに細いビジネスホテルに泊まるそうな。正確な金額は忘れたが一泊3900円程度だという。これは格安だ。美津濃氏はここに荷物を置いて、名古屋駅を放浪する。土産を買わないとな。
ふと見ると、二次元ポスターの山。写真には3枚しか写っていないが、この3パターンのポスターが名古屋駅の端から端まで埋め尽くしていた。二次元愛好家には冷淡な街かと思ったが、業界と消費者にはそれなりに力があるらしい。さすがは二次元マネーだ。ちなみにポスターは「げんしけん」「くじびきアンバランス」などが描かれていた。
名鉄バスセンターまでやってきたが、まだ時間がある。そのためП氏が一度手を出すとカネを湯水のように消費し続ける禁断のゲーム「クイズマジックアカデミー」をプレイ。これで10分ちょっとはつぶせた。そして彼の愛すべきキャラは好成績を収めた模様であった。1play200円は高いともこぼしていたが。
そろそろ時間なので、名鉄バスセンターへ。この立体バスターミナル。どういう作りなのかは知らないが、雨漏りしているではないか。近くにいた東京人とおぼしき若人達も、「おいおい、名古屋大丈夫かよ」「ダメだ、名古屋」と笑いあっていた。郷土愛の強い人々が多いと聞く名古屋で、あまりにも挑戦的な発言のような気もするが。けど、玄関口たる空港・駅・バスターミナルで、その国その土地のイメージが変わってしまうのもまた事実。こんな近代的な立体ターミナルで雨漏りとは・・・。
そして私とП氏は新宿行きのバスに乗り込み、美津濃氏は自分のビジネスホテルに寝に戻った。
新宿行きのバスは空いていた。4列シートのなんてことのない高速バスだが、窓が開いているだけ行きよりマシだ。外が少しも見えないのは精神衛生上よくない上に、非常に酔う。
バスの中では寝たり寝なかったり、ネットに接続したりして、なんということもなく過ごした。ただ中央道は意外にAirH"の圏外が少なく、案外使いやすかった。北海道とは人口カバー率が違うということですか。
そして中央道日野で私は降りた。新宿から下り列車に、大荷物抱えて乗り込むのはごめんだ。
そして懐かしの多摩都市モノレールへ。甲州街道駅で乗り降りしたのははじめてかも。
かくして私は自宅へと戻った。
高尾山から八王子まで歩き、夜行バスで寝不足し、名古屋を歩き回り、さらに高速バスで6時間。さすがに疲れましたわい。
次名古屋に行くときは、やはり新幹線にしましょう。是非に。貧民バスは疲れて、せっかく現地に到着してからの旧友とのひとときを全力で過ごせなくなる危険がある。さらには貴重な休日の片道6時間、合計12時間を無駄にすることとなる。出来ることならば、新幹線が一番。しかし先立つものがなければ、何も出来ないのが現状だ。だからこそバスで来たのだ。カネと時間との関係は、なかなかいかんともしがたい。
実はこの夏の旅行は、中共の大連に行く案が出ていた。私のロシア語を少し活かせそうで、美津濃氏が興味を惹かれる水師営なんかも見学できる。П氏もわりと中国好きだ。が、この案が没になったのはカネを用意できなかったからだ。正直私もそんなに札ビラを切れる身分ではない。だから今回の貧民プランは助かった。今回は往復のバスとPGO氏が格安で仲介してくれた宿と、メシや諸々で、2万円程度しかかかっていないのではなかろうか。いつかはもっと、札ビラを切って旅行をしたいものである。まあそんなに高給取りになると、今度は時間の方がとれなくなりがちなのだが。
なにはともあれ私にとっては、友人との旅行と、遠方の友人を訪ねることに優る楽しみはない。また、ささやかであっても、貧乏プランであっても、こうした旅行はしたいものである。