5,城山山頂
2005年12月29日(木)



2005年12月29日、12:17:18

 城山山頂で荷物を降ろし、水を飲み、汗で濡れたシャツを着替え、さて昼飯と思ったら、にゃんこが寄ってきた。まさかこんなところまで猫が住宅地から登ってくるわけがない。こんなところに捨てられたということも考えにくい(ここの売店への仕入れや電力線の鉄塔の点検員が使う道路を使えば車でも来れるので、絶対無いとは言い切れないが)。ここの山頂の売店等の施設で飼われている猫なのだろうか。やけに人懐っこい。



 しかも栄養もよい。売店の人にエサをもらっているのか、ハイキング客に餌付けされているのかはわからないが、肉付きはよく毛並みも美しい。しかし触らせてくれない。エサだけは欲しがるのだが。私はパンの切れっ端を、美津濃氏はカップラーメンのフリーズドライしたエビなどを与えた。エビは喜んで食ったが、パンは匂いだけ嗅いでまったく口も付けなかった。餓えているわけではなさそうだ。



2005年12月29日、12:18:42

 さて、我々は我々で昼食だ。サクマ氏が携帯コンロをセットして、お湯を沸かす。




 この程度の低山と言っても、私が買ったパンの袋は僅かに膨らんでいた。




 前述の通り美津濃氏はカップラーメンを買ったのだが、肝心なことに気付いた。相模湖駅前の個人商店で購入したとき、箸をつけてくれなかったのだ。もしかしたら言えばくれたのかもしれないが、コンビニ感覚が染みついていた為か、美津濃氏は箸のことがまったく念頭になかったようだ。それは私も同じでカップみそ汁を買ったときに、箸についてはまったく考えもしなかった。まあみそ汁はまだよいが、ラーメンで箸がないのは致命的。




 早速お湯が沸き、




 サクマ氏はカップ麺に湯を注ぐ。
 そしてこともあろうか、携帯電話を重しにするとは!
 熱と水蒸気で、悪影響がでそうなものなのだが。




 メシを食っていたら、もう一匹別の猫が寄ってきた。




 こちらの猫は触れる。猫の感触だ!
 この猫も特に痩せているわけでもなく、毛並みも上々。
 太ってもいないけれども、まあそれなりに食べ物は当たっているのか。
 ちなみに我々の食物はあまり口にしなかったが、別のハイキング客のおばさんが与えたおにぎりは、二匹ともよろこんで食べていた。米は食っても、私のパンは食わないのですか。まあ食べ物を選ぶほどの余裕があるのはよいことです。
 



 私の脱いだ上着の上でくつろぐほど人間に慣れている。
 抱き上げなどもしたものであった。
 ああ、猫の感触、猫の重み・・・。




 さて、箸がなくてカップ麺をどう食おうか考えていた美津濃氏だが、この問題に対してサクマ氏は思わぬ解決法を提示した。自分の使っている箸を食事を終えてから提供したわけではない。突然カップ麺を食べていたサクマ氏は自分の箸を真っ二つにへし折って、半分になった箸を美津濃氏に差し出したのだ。




 半分になった箸で何事もなかったかのようにラーメンを啜るサクマ氏。
 やはり、ただ者ではない。




 美津濃氏はありがたく半分の長さの箸を受領したが、口が狭くて底が深いカップヌードルを半分の長さの箸で食べるのは大変そうであった。しかしそれでも素手よりはよい。韓国海兵隊じゃあるまいし(韓国の海兵隊では、闘争心を喚起するため到着順に食事の待遇を変える訓練を行っている。1位になった班だけ箸を使える。順位が下がるごとに箸が消え、器が消え、器が揚陸ボートのオールになり、しまいにはゴムボートを頭に載せて立ったまま、砂だらけのオールに全品目を乗っけただけの食事を手づかみで食べることになる)。




 ちなみに美津濃氏が首にかけていたタオルはこのようなものであった。
 このステラの尋常ではない目がよいと、美津濃氏。
 私はルナマリアならばともかく、これは買う気にはなれぬですよ。

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