last up date 2024.04.21

『月刊Gun誌』読書記 1970年


 国際出版の銃器専門誌『Gun誌』の読書備忘録。基本的に読書メーターやメモの転載。
 知識のない人間の書く個人的なリファレンス兼備忘録なので情報そのものの正確性が期待できないのはもちろん、『Gun誌』の当該号に書いてある内容と一致するとも限らない。


1970年1月号(昭和45年)

目次
・GUNフォトギャラリー
・アフリカ・サファリ〈ある冒険野郎の記録〉
・GUN射撃大会報告
・世界鉄砲ある記(2)北欧篇
・売れた!売れた!英国フェアの古い鉄砲
・ドイツ製エア・ライフルの弾速
・銃刀法〈アメリカ対ソ連〉
・水平パターン用のチョークと装弾
・ガス・ピストルのメカニズム
・銃犯罪と取組む科学(9)〈意外なマーク〉
・栄光の日本火砲の歩み(3)
・早射ちのすべて〈シングル・アクション・テクニック〉(7)
・銃砲史 第85回 南北戦争(11)
・GUNと共に(10)自動砲と機関砲篇
・それが知りたい
・ガン・マンスリー スターリング・マークIV
・GUN百科辞典
・売りたし、買いたし
・射撃論壇
・カートリッジ
・クイズ
・バック・ナンバー

メモ・雑感
・広告。散弾実包の広告は「プラスチック/ペーパー」とあり、まだ紙薬莢を選べる過渡期なのであった。β/VHSや3.5"FD/5"FDみたいと思ったが、薬莢の材質が違っても同じ銃で撃てるのでそういう規格の差違とは違ったか。別の広告ではモデルガンと共にルーレットも。気分は西部劇か。

・アフリカ・サファリ狩猟記。筆者は.375H&H MagのウィンチェスターM70を香港で調達したが、これは300grの重弾頭の割には低伸性が高く、当てやすいという。アフリカ大物ハンターの2割が.460WMを使用するとあるが、しかし100mで50cmも弾道が落ちるので遠射が難しいとのこと。

・本誌主催射撃大会の記事。モデルガン制作の大家や早撃ち名人など、その道の様々な人が参加しているが、「白いテンガロンハットにダフダブのキルティングコートとズボン、登山靴のふとった人」が銃を持ってやってきて、変な人が来たと皆を騒然とさせたのが大藪春彦だったという。

・百貨店の英国フェアで開かれた古式銃オークションの記事。当時のカネで100万円や200万円する古式銃が飛ぶように売れたという。ただ、1868年より前に日本に伝来したかどうかという規定はまだないようで、美術商が持ち込んだ東西のフリントロックやホイールロックが売られた模様。

・ブローニングM2を20mm化した航空機関砲について、面白い仕事で、なかなか儲かったという製造者の声も実感がこもっており、生々しい。99式小銃については、時代の要請とはいえ改悪を余儀なくされ、戦後自衛隊で見た末期の生産品を見て涙が出たというのもまた実感か。


1970年2月号(昭和45年)

目次
・GUNフォト・ギャラリー
・日本軍の自動火器
・アフリカ・サファリ〈ある冒険野郎の記録〉(2)
・世界鉄砲ある記(3)北欧篇
・小さな殺し屋デリンジャー
・散弾ピストルの登場
・新製品紹介「エルマ9ミリ自動拳銃」
・M16小銃のメカニズム
・早射ち新春放談会
・栄光の日本火砲の歩み(5)
・銃犯罪の取組む科学(10)〈薬室のマーキング〉
・銃砲史 第86回 南北戦争(12)
・GUNと共に(11)機関銃製造篇
・それが知りたい
・シュタイルM12
・GUN百科辞典
・売りたし、買いたし
・射撃論壇
・クイズ
・カートリッジ
・ガン・ニュース

メモ・雑感
・若き日の床井雅美氏のスウェーデン博物館見聞の記事。スウェーデンはたばこ税が高く、20本入り1箱が350円なのにはまいったとある。当時ハイライトが80円と考えるとすごい高額商品だ。ゆえに現地の人々は刻み葉を買い、パイプや手巻きで少しでも安くあげていたという。

・「エスカレートする米警察の武装」なる記事。禁酒法時代に警察が装備した20番水平2連散弾拳銃オートバグラーを、再び非公式に警察が配備しはじめているとある。ライフルドスラグを使えば1555ft・lbfにもなるが、そんなに反動は強くないという。実際どの程度使われたのだろうか。

・1960年代の『Gun誌』には溶鉱炉送りの押収拳銃の記事がたまにあり、1970年2月号にも写真があった。押収拳銃はM1911や94式、14年式などが山ほどあるとあったが、進駐軍や旧軍の軍用拳銃はまだまだまったくめずらしいものではなかったのだろう。8mm南部実包がいつまでまともに発火したかはわからないが。

・米市場向けにルガーP08を模した新製品をモーゼル社とエルマ社と発表したとの報。記事ではエルマ社のものをとりあげているが、外観はルガーP08でも内部機構は異なるという。まだ1丁しかない試作品とのこと。


1970年3月号(昭和45年)

目次
・GUNフォト・ギャラリー
・ビック・ゲームに賭けた夢と宴
・ウィンチェスターのリボルバー
・アフリカ・サファリ〈ある冒険野郎の記録〉(3)
・続・日本軍の自動火器
・躍進するボウガンを楽しもう!
・ベトナムで試用中の米軍新型スコープ・サイト
・レミントン・ダブル・デリンジャー
・モーゼ自動拳銃(上)
・切手は生きた拳銃図鑑
・早射ちのすべて〈シングル・アクション・テクニック〉最終回
・銃犯罪と取組む科学(11)弾頭上のマーク
・栄光の日本火砲の歩み(最終回)
・GUNと共に(12)廃兵器篇
・銃砲史 第87回 南北戦争(13)
・それが知りたい
・ファスト・ドローはどうあるべきか
・GUN百科辞典
・売りたし、買いたし
・射撃論壇
・クイズ
・ガン・マンスリー
・カートリッジ
・ガン・ニュース
・バック・ナンバー

メモ・雑感
・東京から大雪山まで乗用車2台連ねる狩猟紀。銃は.375H&H, .338Win Mag, .300Win Mag, .30-06そして12番を自動ポンプ水平2連各種と重装備。羆猟ゆえ咄嗟に撃たないと命がないため実包を装填し安全装置もかけないという。そこで米味噌醤油15日分を持ってキャンプするとは豪快だ。東京から青森-室蘭のフェリーを経て大雪山へ車で赴いたそうだが、現地ではジープかトラックが便利だが道中の疲労を鑑みクラウンハードトップSLとブルーバードパーソナルを動員したという。未舗装の河原のような山道を走るため、車高を上げている。そして、クラウンとブルーバードとは携帯無線機のハンドトーキーで連絡を取り合いながら疾走していったという。ハンドトーキー、便利だ。あと持ち物に「車輌用品」としてガムテープ、工具、牽引綱などの他、ファンベルトスペアとあるのも今の目では物珍しい。長期の自動車旅行では携行するものだったのだろうか。

・アフリカ・ビッグゲームの記事。昔ながらの生活をする現地の人々の暮らしをまあそういう筆致で描くも、筆者が素っ裸で川で泳いでいたら、現地の人々に「これから女たちが来るので裸は困る」と言われて慌てて服を着て、野蛮なのは自分だったと反省するなどなかなかの珍道中ぶり。

・いよいよ1970年が到来し、安保大対決において実力家集団がどんな武器を使うかという世間話において、武器の入手先として銃砲店や自衛隊の襲撃などがあるが蓋然性は低く、ガス銃以外の発砲はないまま終わることを期待しているとある。しかし近々どちらの事件も起きるのであった。

・戦争中に雨や泥のため銃腔が錆だらけに腐食した小銃を、徹甲弾をぶっ放して清掃したところ、銃腔膨張を起こして横転弾が出て著しい命中不良になったが、「タマが出ればよい」として問題にならなかったという。概ね前方にタマが出れば戦闘力になるとカウントするあたりが戦場か。

・かつてヨーロッパで流行ったステッキ銃について、単なる護身用だけではなく、森林私有地の見廻人が密猟者に対抗するのにも好んで用いられたとある。見廻人が一般の銃器ではなくステッキ銃を携行したのは、どどういう背景なのだろうか。単に森林を闊歩するのに便利ということかも。


1970年4月号(昭和45年)

目次
・GUNフォトギャラリー
・恐怖の零(ゼロ)戦20ミリ
・初心者の為のクレー射撃(1)
・アフリカ・サファリ〈ある冒険野郎の記録〉(4)
・サイレンサーのすべて(1)
・14年式拳銃(1)
・.22径の軍用ライフル
・切手は生きた銃器図鑑(2)
・銃犯罪と取組む科学(12)氷づめの弾頭
・モーゼル自動拳銃(下)
・日本一の愛知県警射場
・ナガン・モデル1895
・GUNと共に(13)小火器雑篇
・銃砲史 第88回 南北戦争(14)
・それが知りたい
・GUN百科辞典
・売りたし、買いたし
・ガン・ニュース
・書評
・射撃論壇
・クイズ
・カートリッジ
・バック・ナンバー

メモ・雑感
アフリカ旅行記では、.375H&Hでもカバ撃ちでは小さな脳かごく細い脊髄を撃ち抜かなければ逃げられるなど別世界ぶりが描かれる。当時の時代性か、現地の人々に対する筆致がかなり辛辣で、現地人給仕については「言われたことそのものしかしない」ともある。客としてサービスを受ける側としてはまったく気が利かない様は苛立つのだろうけれども、しかし余計なことをしないことは、過酷な歴史の中で確立した生存戦略なのか、あるいは搾取への抵抗なのかともふと思った。


1970年5月号(昭和45年)

目次
・GUNフォトギャラリー
・日本軍の軍用拳銃
・恐怖の零(ゼロ)戦20ミリ(2)
・初心者の為のクレー射撃(2)
・目で見る機関銃のメカニズム
・刑務所の秘密兵器工廠
・アフリカ・サファリ〈ある冒険野郎の記録〉(5)象狩り
・銃犯罪と取組む科学(13)糸屑
・国体バイアスロン競技を見る
・切手は生きた銃器図鑑(3)
・サイレンサーのすべて(2)
・14年式拳銃(2)
・GUNと共に(14)火砲篇
・銃砲史 第89回 南北戦争(15)
・MATモデル1949
・それが知りたい
・GUN百科辞典
・売りたし、買いたし
・ガン・ニュース
・クイズ
・射撃論壇
・バックナンバー
・カートリッジ

メモ・雑感
・広告。カッツ付き自動散弾銃について「画期的新製品誕生!」とのコピーが躍る。漢語的表現がむしろ新鮮だ。さらには別の散弾銃の広告では、「最高の材質/銃身ニッケルクローム特殊鋼鍛造」「狂わない/機関部特殊鋼鍛造」「格調高い/銃床フランスクルミ材」とある紹介も粋だ。

・上野に群をなしてカラスが巣くい、東京国立博物館の六窓庵や転合庵がそのゲバルトにより被害を受け、東京の真ん中で銃による討伐が試みられたという時事の記事が。詰めかける報道に警戒してカラスが姿を消して成果が上がらず、後日、秘密作戦を行っても成果は乏しかったという。

・アメリカの刑務所で作られた密造銃を紹介している。手に入る雑品から銃らしきものを作ることも凄いが、実包を刑務所内に持ち込めてしまうことの方が危うい。実包があれば製作は容易になるが、発射薬や発火装置まで自作した例もあるという。そして分解して隠せることが肝要とも。

・アフリカ狩猟紀。象狩りでは長いと十数日に渡って群れを探索することになるが、携行飲料水は尽き、動物の糞尿の混ざる泥水を飲まざるを得なくなるが、クロマイ錠剤を飲めば問題ないという。水を飲まないと生きてはいられないが乱暴な話ではある。また弾頭は貫通力重視とのこと。


1970年6月号(昭和45年)

目次
・GUNフォト・ギャラリー
・世界の狙撃銃〈第2次大戦を中心とした〉
・初心者の為のクレー射撃(3)
・恐怖の零戦20ミリ (最終回)
・アフリカ・サファリ〈ある冒険野郎の記録〉(6)象狩り
・目で見る機関銃のメカニズム(中)
・007の主役拳銃〈ワルサーPPKストーリー〉
・銃犯罪と取組む科学(14)方向・数・幅・深さ
・切手は生きた銃器図鑑(4)北ベトナム篇
・コルト・M1917(上)
・GUNと共に(最終回)完結篇
・銃砲史 第90回 南北戦争(16)
・S&W No.3ラシアン
・それが知りたい
・GUN百科辞典
・売りたし・買いたし・交換したい
・読者投稿イラスト
・カートリッジ
・ガン・ニュース
・クイズ
・射撃論壇
・バックナンバー
・書評

メモ・雑感
・アフリカ狩猟紀。象を倒すのに.375H&H Magを実に6発要している。しかし弾頭と身体のサイズ比を鑑みると巨象を倒せることに感心している。なお、外国人ハンターが象を撃つのは現地の人々にとっては肉をたらふく食えるチャンスらしく、撃つのを躊躇していたら怒声を受けたという。

・時事の雑談としてよど号事件に触れている。英雄は山村代議士か、パイロットか、犯人たちかそれぞれ見方があるだろうなど、必ずしも犯人を悪とは見なしていなかったであろう当時の世論が窺える。ただし、執筆者はハイジャックを成功しない犯罪にしないとならないと主張している。

・猟銃事故が激増とある。立てかけた銃が暴発、銃を玩弄して誤って発砲、異物が詰まった銃が破裂、猟犬が引き金に足をかけ暴発、引き金に枝が触れ暴発、冗談で子供に向けて引き金を引いたら残弾があり発砲などなど。狩猟免許者が年5万人増え、技量やモラルが低下してるとのこと。

・散弾薬莢には「紙薬莢」と「黄銅薬莢」がある(他にもプラスチック薬莢がある)という記述が。プラスチック薬莢はまだまだそういうものもある、という程度だったのだろうか。黄銅薬莢は黒色火薬の旧式銃用とのことで、当時まだ使われることのあった村田銃はこれにあたるのか。

・読者交換室。主にモデルガン、軍装品、狩猟洋品、時として実銃、さらには銃とは無関係な品などの売買や交換を呼びかけるコーナーなのだが、掲載希望者が殺到して次号繰越措置を取らざるをえないが、急ぎの場合は切手300円分で優先掲載するとある。ついに優先掲載権が登場した。

・アフリカ狩猟紀では、象を倒すのに.375H&H Magを実に6発要しているあたりスケールが違う。時事の雑談としてよど号事件に触れているくだりでは、英雄は山村代議士か、パイロットか、犯人たちかそれぞれ見方があるだろうなど、必ずしも犯人を悪とは見なしていなかったであろう当時の世論が窺える。猟銃事故の記事では、この猟期だけで死傷事故が激増しており、立てかけた銃が倒れたり、枝に引き金が触れたりした事故はまだ不注意としても、装填されていないと錯誤してふざけて子供に銃を向けて引き金くなどはもはや事故の範疇を外れる。


1970年7月号(昭和45年)

目次
・GUNフォト・ギャラリー
・第3帝国ナチ・ドイツのサブマシン・ガン
・ガン・パテント・ダイジェスト
・新型国産戦車をみる
・リボルバーを搭載した戦車〈AMX13〉
・ブローニング・ハイパワーのすべて
・赤い国の軍事博物館〈モスクワ中央軍事博物館〉
・.44マグナム自動ピストル
・アフリカ・サファリ〈ある冒険野郎の記録〉(7)ライオン
・銃器鑑識 自動拳銃の鑑識(1)
・目で見る機関銃のメカニズム(下)
・切手は生きた銃器図鑑(最終回)
・銃砲史 第91回 南北戦争時代の銃
・ZK383(チェコ)
・それが知り い
・GUN百科辞典
・売りたし・買いたし・交換したし
・ガン・ニュース
・カートリッジ
・読者投稿イラスト
・クイズ
・射撃論壇
・バックナンバー

メモ・雑感
・新型国産戦車の記事。制式名を73式と予想し、また、列強の新鋭戦車の例としてM70MBTが挙げられている。また、防護性能について「原子・細菌・化学戦に対する配慮」なる記述もあるが、現在では「核・生物・化学」の表記の方がありそうな気もする。思えば半世紀以上前の記事か。

・いわゆるオートマグを取り上げている。まだ試作段階らしく、サンフォード・マグナム自動拳銃という名称で紹介されている。当然当時最強と言われた.44Magを自動拳銃で撃つのだから、その前衛的なスタイルもあいまって「行き着くところまで来た」と鮮烈な印象だったようだ。

・テレビはいつの間にか色付きになり、ひとつでよかったスピーカーはステレオ全盛でもうひとつ買うハメになり、車はデラ(デラックスの意か)だ、SLだと高いグレードを求めてカネが嵩むと消費生活が豊かになりつつある様が伺える。創刊当初はまだ、話が貧乏くさかったものだが。

・現代・拳銃カートリッジ10傑として威力の大きいと思われる拳銃弾を挙げているが、.44Magが筆頭で、.41Magや.357Magが続くのはよいとして、現用カートとして7.63mmモーゼルや.44-40が登場したり、.38スーパーや9mm×19が含まれるあたりもそんなにハイパワーカートがない時代故か。

・東側の標準火器AK47に匹敵する西側の小銃といえばFN FALだとの記述。G3でもM14でも、ましてやM16でもなく。確かに英連邦をはじめとして西欧、アジア、アフリカ、南米で広く使われていた。今日のAR15をベースにした自動小銃に満ち溢れている時代とはまったく異なる風景があった。

・ボウガンによるマリアナ諸島狩猟ツアーの参加者募集が。グァム、サイパン、テニアンなどを回り、ボウガンで野山羊、トカゲ、熱帯魚を射るという。水中の魚を射るのはボウガンならではか。今では合法的所持が困難になったが、当時は海外ツアーを募集できるほど普及していたのか。


1970年8月号(昭和45年)

目次
・GUNフォト・ギャラリー〈シージャックの銃器は?〉
・北海に命を賭ける男達〈プロハンター決死の同行記〉
・下瀬火薬〈帝国陸軍秘密兵器の全貌〉
・ガン・マニア中国旅行記
・ローラー・ロッキング(新しい閉鎖機構)
・ベレッタ自動拳銃のすべて(1)
・初心者のためのクレー射撃(1)スキート篇
・ガン・パテント・ダイジェスト(2)
・零戦(ゼロセン)と20ミリをめぐって(上)
・アフリカ・サファリ〈冒険野郎の記録〉(8)ライオン狩り
・ガンのメカニズム コルトM1917(下)
・自動拳銃の鑑識(2)
・銃砲史 第92回 近代後装銃への脱皮
・M1873とM1892
・それが知りたい
・GUN百科辞典
・売りたし・買いたし・交換したし
・読者投稿イラスト
・GUN試写室
・GUN・TOPIC
・カートリッジ
・射撃論壇
・クイズ
・ガン・ニュース
・ガン・コミック

メモ・雑感
・シージャック事件の速報記事。双方ゴールデンベアを持ち、警察は.308Winなのに対して、犯人は.30-06。犯人はその他、ウィンチェスターM100、KFCオートライト散弾銃を所持していたという。尚、何の脈欄もなくアフリカにおける政治犯を銃殺刑に処したときの写真を載せて、犯人もこうなったはずと解説するのは迫力がある。

・中国人民革命軍事博物館の訪問記。どういうツテの旅か、国交正常化前にして文化大革命吹き荒れ臨戦体制にある中国において、好意的に受け入れられ、説明係の兵士は「非常に良く毛沢東思想を理解してくれた」として立派な毛沢東バッジをつけてくれ、紅衛兵らに羨望されたという。

・キルンガンなる特殊銃の記事。重質炭酸カルシウム等を焼成する回転炉に発生する付着物を、炉を止めずに除去するために直接弾丸で破砕するダイナミックな代物。紹介されているレミントンM401は8番ゲージ、自動式、重量89kgという。産業機械の類だが、フィクションに使えそう。

・零戦搭乗員坂井三郎、機銃開発者河村正弥を招いての座談会。両氏は初の対面。坂井三郎曰く、航空機銃は20mmで十分であり、装弾数の少ない20mmでも、旋回中に一瞬機体の方向を戻してGを消し、直進性を高めた上で短連射すれば5〜6回撃てるとのことだが、達人しかできなさそうな。


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