last up date 2025.10.06
『月刊Gun誌』読書記 1971年
国際出版の銃器専門誌『Gun誌』の読書備忘録。基本的に読書メーターやメモの転載。
知識のない人間の書く個人的なリファレンス兼備忘録なので情報そのものの正確性が期待できないのはもちろん、『Gun誌』の当該号に書いてある内容と一致するとも限らない。
1971年1月号(昭和46年)
目次
・GUNフォト・ギャラリー
・世界の対戦車ミサイルを点検する!
・武器資料館の新しい仲間たち〈自衛隊武器学校訪問〉
・第40回世界ライフル射撃選手権大会
・鉄十字(ハーケンクロイツ)の航空機銃
・続・世界鉄砲ある記〈スペイン篇〉
・スコープ調整の具体策
・ロイヤル・トーナメントを見る
・自動拳銃の鑑識(4)ベレッタ・ベルグマン
・ガン・パテント・ダイジェスト〈目で見る鉄砲の発達史〉
・銃砲史 第97回 先行機関銃の登場
・現用機関銃シリーズ(3)〈ソ連〉
・それが知りたい
・Gun百科辞典 第23回
・売りたし・買いたし・交換したし
・岩手国体ルポ
・クイズ
・ブックガイド
・GUn試写室
・射撃論壇
・バックナンバー
・カートリッジ
・読者投稿イラスト
メモ・雑感
・スペイン旅行の記事。鉄道で入国したところ、銃器写真や分解図満載の同誌数冊を所持していたところそれを税官吏に不審がられ、英語も通じず往生しているところ、次の列車が到着した混乱に乗じて姿を消すなどいきなり大胆。博物館ではメモをとることを警備兵に見咎められ、銃器研究の教授だと自称して切り抜けるのも凄い胆力。
・時事の雑談として、狩猟に行って猟友を誤射してしまい、口封じのためトドメの1発を撃ち込んだ事件の話が。これは当時かなりインパクトのある事件だったらしい。また、近年のクレー射撃場は賭場の様相を呈し、出番の合間に花札を打ち、挙げ句、クレーに当たるかどうかのトトカルチョまで行われ、心ある者が去っていくという苦言も。
1971年2月号(昭和46年)
目次
・GUNフォト・ギャラリー
・IWO JIMA1!〈生き残り兵士の硫黄島戦回顧録〉
・コーヒーと移民の国・ブラジルのGUN白書
・西ドイツ警察の拳銃操典から〈その1〉
・図解・狙点大百科(目で見る狙点)
・1920年代(ローリング・ドエンティ)の黒いGUN
・知られざる日本軍の兵器(1)手榴弾
・GIカービンを.223に
・モーゼル・ミリタリー拳銃(下)
・自動拳銃の鑑識(5)ベルグマン・ベルナルデリ
・ガン・パテント・ダイジェスト〈第6回〉
・銃砲史 第98回 初期の軍用弾倉連発銃
・現用機関銃シリーズ(4)〈AAT MLE52 フランス〉
・それが知りたい
・GUN百科辞典 第24回
・売りたし・買いたし・交換したし
・ガン・ニュース
・クイズ
・射撃論壇
・バックナンバー
・カートリッジ
・読者投稿イラスト
メモ・雑感
・創刊当初に比べて実銃の広告は減ってきたが、久々に銃砲店の在庫一覧の広告が。装弾数5発の散弾銃が、この時代はまだ、ラインナップされていた。.22LRのライフルはめっきり少なくなった。鳥撃ちに使えなくなった上、装弾数規制もあり、売りにくくなったか。
・ブラジルの記事。おそらく同誌ではじめてTaurus(「タウルス」と表記)の銃が紹介されたのではないだろうか。ルガーP08も人気だが、9x19mm実包が軍用ということで販売されていないという。旅行者でも銃の購入が可能だが、持ち帰られるかは相手国の法令によるとのこと。
・鑑識の記事。時事の雑談として三島由紀夫の最期について触れている。また、浦和で起きた拳銃強盗籠城事件について、ベルナルデリ拳銃(5連発ポケット拳銃)が使われ、当時の新聞では非常に珍しいとある。が、警察にとっては見慣れなくても戦前輸入されたありきたりの品と冷淡。
・19世紀の銃器激変期におけるパテントを見る連載記事。読者から「あれでは動作する筈がない」「排莢方法がない」などの声があるが、多くは紙上のアイデアに過ぎず、1970年代の慧眼な読者が考案の不備を見破るのは当たり前とある。大雑把な図と説明からそれを見破るのも凄い。
・AAT MLE52機関銃の記事。本銃の採用しているディレード・ブローバックについて、他の採用例としてCETMEやStG57が挙げられている。今日ならH&K
G3が真っ先に挙がりそうなものだが、原型のCETME小銃が来るのが時代か。同誌創刊号から本号に至るまで、G3への言及はとにかく少ない。
・読者交換室。かねてより現金300円で優先掲載する措置をとっていたが、今後は掲載料として300円同封のもののみ掲載すると方針変更。希望者が多く、実銃、モデルガン、軍装品のみならず、カメラ、双眼鏡、トランジスタラジオ、トランシーバー、自転車、辞書なども出品されている。
1971年3月号(昭和46年)
目次
・GUNフォト・ギャラリー
・シングルポイント・サイト〈新しい照準器〉
・続・世界銃砲ある記〈ポルトガル篇〉
・IWO JIMA!〈生き残り米兵士と硫黄島戦回顧録〉
・デリンジャーと1920年代の黒いGUN
・知られざる日本軍の兵器(その2)手榴弾
・コーヒーと移民の国・ブラジルのGUN白書
・西ドイツ警察の拳銃操典から〈その2〉
・自動拳銃の鑑識(6)ブローニング
・ガン・パテント・ダイジェスト〈第7回〉
・銃砲史(第99回)無煙火薬の発明(一)
・モーゼルM1930大型軍用拳銃
・現用機関銃シリーズ(5)〈MG1西ドイツ〉
・それが知りたい
・GUN百科辞典
・売りたし・買いたし・交換したし
・射撃論壇
・バックナンバー
・カートリッジ
・GUNブックガイド
・クイズ
・読者投稿イラスト
メモ・雑感
・ポルトガル旅行記。突然「ニホンは変りありませんか?」と、パリ留学中にチュニジア人と恋におち、紆余曲折を経てリスボンに流れ着いたという女性に声をかけられている。『Gun』なるむくつけき雑誌の取材なので軍事博物館に行かねばならぬと述べると案内してくれたとのこと。
・ブラジル銃器事情の記事。タウラスやロッシなど銃器メーカーはあるが、.32〜.38の自動拳銃は舶来品ばかりであり(ワルサーは特に人気が高い)、同クラスの口径の拳銃は国産リボルバーの所持者が多いとある。リボルバー所持者はその優位性を語るが、廉価だからではとも手厳しい。
1971年4月号(昭和46年)
目次
・GUNフォト・ギャラリー
・日本でつくられているウェザビー・ライフル
・現代鉄砲雑記帳〈鉄砲に関するノート・ブック〉
・ここまできた自衛隊火器の実力〈64式小銃〉
・IWO JIMA〈生き残り米兵士の硫黄島戦回顧録〉
・続・世界鉄砲ある記〈フランス・モナコ篇〉
・知られぎる日本軍の兵器(その3)
・誤訳される銃器名(新聞・翻訳書から)
・コーヒーと移民の国・ブラジルのGUN白書
・西ドイツ警察の拳銃操典から〈その3〉
・自動拳銃の鑑識(7)チェコ・戦前
・ガン・パテント・ダイジエスト〈第8回〉
・銃銃史 第100回 無煙火薬の発明(二)
・現用機関銃シリ_ズ(6)〈FAO59とアルファ〉
・それが知りたい
・GUN百科辞典〈第26回〉>
・売りたし・買いたし・交換したし
・射撃論壇・
・バックナンバー
・カートリッジ
・読者投稿イラスト
・クイズ
メモ・雑感
・銃砲店広告。「銃刀法改正の動きにより、スモールボア・ライフル、大口径ライフル等の所持許可申請手続きが、今以上に面倒なものになると思われます」として購入を急がせる文句が。確かにライフルの所持許可のハードルは非常に高くなるのだが、駆け込み需要は生じたのだろうか。
・ウェザビー・ライフルの記事。高級、高初速、高威力、低伸弾道とハンター垂涎の的として紹介している。当時は西独サワー社と豊和工業の2社が生産しているが、サワーとの契約更新は為されない予定とある。生産国の変更は賃金で競争力があるためだが、品質でも優れる、とも。
・狩猟雑記。猟解禁日が近づくと、また「キジと間違えて学童に散弾を」「暴発で猟友を」のごとき記事が踊り、事故件数が報じられるだろうと気が重くなり、猟に出れば規則無視の悪質ハンターと行きあい、下手をしたら濡れ衣を着せられかねないと、当時のハンターの憂鬱が描かれる。
・誤訳についての記事。ベトナム戦争の記事では口径や銃砲名称の誤訳が多いとして、その例と類推される原語とを挙げている。報道の限られた時間と当時の調べる術の乏しさを思えばやむなきこととも思う。長い戦争に揉まれ1967〜8年をピークに誤訳は少なくなってきているとのこと。
・西ドイツ警察の拳銃操典の記事。S&Wのスナブノーズリボルバーの私服での隠し持ち方を紹介しているが、車の運転席ドアの小物入れに突っ込む写真では、小物入れが今日のようにプラスチック成形ではなく布地のポケットが設えられてある。布地からグリップだけ覗かせるのが粋だ。
・銃刀法一部改正案の記事。ライフルは10年以上の猟銃所持経験が許可要件となり、模造拳銃は所持禁止となり、それを免れるためには銃口閉塞、特定の色の塗装などをせねばならなくなり、また銃砲と実包の保管も施錠や別々にせねばならぬなど、一気に規制が進む見込みという速報が。
1971年5月号(昭和46年)
目次
・Gunフォト・ギャラリー
・これがM60多用途機関銃だ〈ベトナム戦線万能機銃の全貌〉
・先填め砲で射撃を楽しむ!
・ここまできた自衛隊火器の実力〈64式小銃〉(2)
・IWO JIMA!〈生き残り米兵士の硫黄島戦回顧録〉
・続・世界鉄砲ある記〈フランス篇〉
・知られざる日本軍の兵器〈(4)各種爆爆雷〉
・コーヒーと移民の国・ブラジルのGun白書
・西ドイツ警察の拳銃操典から〈最終回〉
・自動拳銃の鑑識(8)チェコの自動拳銃
・ガン・パテント・ダイジェスト 第9回
・銃砲史 第101回 無煙火薬の発明〈三〉
・現用機関銃シリーズ(7)〈チェコ・モデル3種〉
・それが知りたい
・Gun百科辞典〈第27回〉
・売りたし・買いたし・交換したし
・射撃論壇
・カートリッジ
・クイズ
・バックナンバー
・読者イラスト展示室
・ガン・マニア通信室
メモ・雑感
・広告。医師およびその家族のみを対象としたドクターズホリデーなる海外ツアーの広告が。ヨーロッパ23日間やアフリカ17日間でいずれも60万円台。手の届かぬ拳銃や軍用銃の記事が増え、若年の読者も増えてきたが、昔ながらの富裕で比較的年配の実銃所持者からなる読者層を意識してか。
・広告。銃刀法改正を前に、駆け込み需要を喚起しようと「今がお求めのチャンスです!」「所持許可申請手続きの簡単な今のうちに御注文下さい」との文句が並ぶ。10年の装薬銃使用歴がないとライフルを持てなくなる改正を前に、果たして高価なライフルがどれだけ売れたのだろうか。
・冒頭のフォトレポートが凄い。白黒でごく僅かな枚数の写真が紹介されているだけだが、取り上げられているのが「ラオス人民解放軍」「アンゴラ人民武装解放軍襲撃隊」「北朝鮮人民労農赤衛隊」「南ベトナム民族解放戦線」だ。さすがは1971年だ。
・M60機関銃の記事で日本の62式機関銃の複雑さと部品数の多さについて苦言が述べられている。書き手は武器学校の協力を得ているようなので、そこからの証言だろうか。さらには64式小銃の記事は、防衛庁陸幕武器課火器班長なる人物が執筆している。
・ヨーロッパ旅行記の記事。フランスの銃器雑誌を紹介しているが、家にあるこれこれの占領中の拳銃は何か、ルガー砲兵モデルでしょうなどと読者質問コーナーも歴史を感じさせる。また、男性読者が多い銃器雑誌に、女性から出会いを求める投稿を載せるコーナーがあるのもフランスか。
・ブラジル旅行記。リオデジャネイロが面するグワナバラ湾を横断するフェリーが、ブラジル海軍航空母艦「ミナス・ジェライス」の側を通るとある。当時、固定翼機は対潜哨戒機しか搭載していなかったらしいが、大戦中にドイツの潜水艦に苦しめられた経験故の対潜装備か。
・列車への発砲についての記事。猟期を待ちきれず、走る列車や鉄道の通信ケーブルに発砲した事件が紹介されている。昭和40年代前半は平均年100件もの列車への発砲があり、検挙率は3%にすぎないという。エアライフルも含むものらしいが、それでも人家も少ない場所で撃ち逃げしたら手がかりもなく。発生時期は年中起きているが猟期前の10月が最も多いとのこと。ちなみに列車への投石が昭和44年に655件。凄い時代だ。
1971年6月号(昭和46年)
目次
・Gunフォト・ギャラリー
・ドキュメント・インドシナ〈激戦ラムソン719〉
・現地報告・この目で見たラオス内戦
・戦艦小史と目で見る巨大艦砲のシステム
・続・世界鉄砲ある記〈再びイギリス編〉
・ここまできた自衛隊火器の実力〈64式小銃〉(3)
・プラスチック散弾
・IWO JIMA!〈生き残り米兵士の硫黄島戦回顧録〉
・朝鮮の英雄・金日成とその兵器たち〈上〉
・自動拳銃の鑑識(9)フランスの軍用拳銃
・銃砲史 第102回 近代ヨーロッパ社会(一)
・ベレッタ モデル90〈イタリア〉
・それが知りたい
・Gun百科辞典〈第28回〉
・売りたし・買いたし・交換したい
・ガンの医学
・クイズ
・射撃論壇
・バックナンバー
・カートリッジ
・読者イラスト展示室
メモ・雑感
・銃砲店広告。「銃刀法改正により、競技用スモールボア・ライフル、大口径ライフルの所持には、ライフル射撃協会の推薦が必要となります」との一文が。かつては廉価かつ軽便で手軽に持てた.22LRライフルは、鳥猟には禁止され、競技用としては推薦が必要となり、敷居が高まった。
・内戦の続く混迷のラオスを訪ねる現地レポートが。政府軍はM1カービン主体だが、威力のあるM1ガランドが好まれ、AR15は精鋭に配備されており、他方で共産勢力はAK47ばかりでSKSがないとある。AK47は距離が開くと当たらないとある。レポーターは若き日の柘植久慶であった。
・暴動鎮圧用ポリエステル散弾の記事。通常の鉛散弾はその重みが抜弾抗力になっているが、ポリエステル散弾は遥かに軽いので、通常の装薬を使うと燃焼しきる前に雷管の力で装薬がまき散らされるという。皆さんも射撃場で散弾だけ抜いて実験してみるとわかる、とあるのも時代だ。
1971年7月号(昭和46年)
目次
・Gunフォト・ギャラリー
・鋼鉄の激突―決死の大戦車線!
・ドキュメント・インドシナ戦争〈激戦ラムソン719〉
・知られざる日本軍の兵器(5)〈車載兵器〉
・救難銃の話
・続・世界鉄砲ある記(又々イギリス篇)
・銃刀法改正についての小特集
・朝鮮の英雄・金日成とその兵器たち〈2〉
・IWO JIMA!〈生き残り米兵士の硫黄島戦回顧録〉
・ガン・パテント・ダイジェスト(第10回)
・自動拳銃の鑑識(10) ハンガリーの自動拳銃
・銃砲史(第103回)近代ヨーロッパ社会(二)
・コルト.38リボルバー(アメリカ)
・それが知りたい
・Gun百科辞典〈第29回〉
・売りたし・買いたし・交換したし
・カートリッジ
・バックナンバー
・クイズ
・読者イラスト展示室
メモ・雑感
・モデルガン広告。サイズが大きいためか、「この商品は郵送できませんので、最寄りの国鉄、私鉄駅名をお知らせ下さい」とあるのが時代だ。宅配事業の開始前は、鉄道が物を送り、そして受け取る主要な手段だった。駅まで赴かねばならなかった。車も今程は普及してないので担いで。
・銃刀法改正についての記事。昭和42〜45年における模造刀剣による凶悪犯罪の検挙件数は198件。模造拳銃は291件とある。模造刀剣は脅迫が多く(51件)、模造拳銃は強盗が多い(105件)。こうした状況が、模造刀剣の携帯禁止、模造拳銃の着色義務に繋がったとのこと。
・普段は複数の問答が載る読者応答室が、4頁全て使い爆薬と発射薬との違いについて説明している。爆薬は爆発速度があまりに早く、銃に込めると弾丸を押し出す前にその圧力は薬室や弾丸そのものをも破壊するとある。「火薬」と総称される両者については、疑問が多かった模様。
1971年8月号(昭和46年)
目次
・Gunフォト・ギャラリー
・鋼鉄の激突/決死の大戦車戦!
・フランス外人部隊〈外国人傭兵組織の全貌〉
・空の毒蛇/ベトナムのガン・シップ
・ノックダウン警棒銃〈米警察の新兵器〉
・世界鉄砲ある〈最終回/エジプト篇〉
・知られざる日本軍の兵器((6)噴進砲)
・IWO JIMA!〈生き残り米兵士の硫黄島戦回顧録〉
・自動拳銃の鑑識(11)日本の自動拳銃
・銃砲史 第104回 近代ヨーロッパ社会(三)
・FNブローニング・ハイパワー(ベルギー)
・それが知りたい
・Gun百科辞典〈第30回〉
・売りたし・買いたし・交換したし
・ガン・ニュース
・クイズ
・射撃論壇
・バックナンバー
・カートリッジ
・読者イラスト展示室
メモ・雑感
・フォトギャラリー。西パキスタンの圧政に対し、東パキスタンの憤懣が爆発し、内戦が発生した模様が報じられる。まだ、バングラデシュは独立していなかった。日本ではモデルガンによるコンバットシューティング大会が行われたが、最年長参加者は44歳という。層の若さが窺える。
・「空の毒蛇 ベトナムのガン・シップ」なる記事。ミニガンとグレネードランチャーを機首下に装備し、対人に特化したAH-1を取り上げている。敵がいる「かも」しれない民家や森林の探り撃ちばかりで効率は悪く、戦闘員非戦闘員の区別もなく、損耗も大きいとして批判な筆致である。
・エジプト旅行記。街角の歩哨はAKやSKSを持ち、混み合う路面電車に乗れば兵士たちの持つステンが身体にあたり、銃砲店には旅行者の使い捨てた各国の猟銃空気銃が並び、拳銃はラーマ、モーゼル、FN、ルガー、S&W、Cz、ワルサーと雑多。WW2時のドイツの自動小銃まである混在ぶり。
・不法所持拳銃の記事。昭和45年の押収は245丁と41年の648丁から減少している。とはいえそれなりの数には違いなく出所は密輸、米軍、手製、旧軍の順で多い。拾得発見届出件数は121件とあり、旧軍から持ち出されたものや戦前販売されたものが眠っているケースもまだまだ多かった。
1971年9月号(昭和46年)
目次
・Gunフォト・ギャラリー
・のさばる密輸入拳銃と暴力団の武装〈警察庁資料〉
・フランス外人部隊(2)〈外人部隊の男達〉
・撃針の知識
・ガス利用式自動散弾銃フジ・スーパー・オートM2000
・知られざる日本軍の兵器(7)〈ロケット兵器〉
・鳥獣法施行規則の一部改正について
・日本海軍の91式徹甲弾と94式46センチの秘密
・鋼鉄の激突/砂漠のたたかいアフリカ戦線(下)
・自動拳銃の鑑識(12)ル・フランセ
・銃砲史 第105回 火砲と砲弾の構造的変革(1)
・SMGシリーズ(1)トンプソンM1928とM1
・それが知りたい
・Gun百科辞典〈第31回〉
・売りたし・買いたし・交換したし
・読者イラスト展示室
・クイズ
・ガン・ニュース
・カートリッジ
・バックナンバー
・Gun解放区
メモ・雑感
・暴力団の武装の記事。当時は暴力団が若く、抗争も激しく、出所出迎えで法被を着た組員300人が並ぶ写真も紹介されている。拳銃の入手経路としては不良船員の持ち込む所謂CRS拳銃の他、ハワイで堂々と買い付けをして実包1,500発と共に空路で持ち込むこともあり、隔世の感がある。
・撃針の記事。撃針は異常があると不発を招くか、雷管を突き抜けて発射ガスの後方漏れを招くことになる。撃針が短い、面積が狭い、バネが弱い、雷管が硬い(国産にはよくあった)と不発になり、撃針が長い、打撃面の角にアールがついておらず尖っていると雷管を破りやすいという。撃針が長い(ボルトから突出しすぎている)ケースも取り上げてあるが、元折れ式だと銃を閉じにくくなり、閉じた瞬間に暴発することもあるという。異常を見つけたらすぐに修理に出すべし、というのがまだまだ猟銃ユーザーへの専門誌だ。
・知人が住所変更の届出懈怠のため警察で大目玉。知人はその場でライフルを放棄したが、これで10年持てなくなったとある。今日の目では手続は遅滞なく行って当然なのだが、記事では鉄砲撃ちにはズボラな人間が多いとある。そういう人間から銃を手放していくことになったのだろう。
1971年10月号(昭和46年)
目次
・GUNフォト・ギャラリー
・ナチ・ドイツの装甲車〈アーマード・カー〉
・改正された銃刀法をめぐって
・日露戦争を闘った銃/そのメカニズム
・フランス外人部隊(3)〈アルジェリア〉
・知られざる日本軍の兵器(8)〈対空兵器〉
・沖縄決戦で米軍とたたかった日本の兵器
・IWO JIMA!〈米兵士の硫黄島戦回顧録/最終回〉
・自動拳銃の鑑識(13)マンリッヘル
・銃砲史 106回 火砲と砲弾の構造的変革(2)
・SMGシリーズ(2)M3とM3A1(アメリカ)
・それが知りたい
・Gun百科辞典〈第32回〉
・売りたし/買いたし/交換したし
・射撃論壇
・クイズ
・ガン・ニュース
・バックナンバー
・カートリッジ
・読者イラスト展示室
メモ・雑感
・広告。国産散弾銃の広告で、ダンディーなモデルがくわえタバコで、散弾銃片手にクーペの乗用車から颯爽と降り立つ図を大写しにしているが、その下に、「車で出猟のときは弾薬をダッシュボードに銃はトランクに分離施錠して運ぶこと」と注意書きが。世の中、厳しくなってきた。
・カートリッジの記事。「12進24進のややこしい英国の貨幣制度が、やっとスッキリした10進法にかわったと思ったら、今度は米国ではインチ法からメートル法への切り替えがあまり遠くない将来に実施されるだろう、というニュース」とある。それから54年経ったが、はたして。
1971年11月号(昭和46年)
目次
・Gunフォト・ギャラリー
・英国の新鋭戦車チーフテン〈70年代の英主力戦車〉
・兵器へのあくなき執念/ユダヤ
・沖繩決戦で米軍と闘った日本の兵器(2)
・K.F.Cガス・オートの特徴
・フランス外人部隊(4)〈アルジェリア〉
・知られざる日本軍の兵器(9)〈対空火砲〉
・ナチ・ドイツの秘密兵器(1)ロケット兵器
・自動拳銃の鑑識(14)モーゼル・ミリタリー
・銃砲史 107回 火砲と砲弾の構造的変革(3)
・SMGシリーズ(3)ステンマークI〜V(イギリス)
・それが知りたい
・Gun百科辞典〈第33回〉
・売りたし/買いたし/交換したし
・読者イラスト展示室
・射撃論壇
・カートリッジ
・クイズ
・バックナンバー
メモ・雑感
・時事の雑談で、拳銃型モデルガンは黄色か白に塗装し、銃口は閉塞しないと所有者はブタ箱入りになることになったが、予想外の影響として映画やTVの撮影で小道具に拳銃を使えなくなるという。邦画5社が警察に特例を嘆願するが、警察は認めぬと攻防戦が繰り広げられているという。
・銃砲史の記事。砲の炸裂弾登場以前に使われた、砲弾を加熱した焼き玉を撃ち出して家屋や船舶に火災を起こす方法を紹介している。砲弾は炉で焼き、攻城側も炉を設置したという。装填時は暴発しないよう発射薬は袋ごと詰め、枯れ草、濡れ草、粘土を詰め、時間を稼いだとのこと。
・広告。銃刀法改正により、モデルガンの銃腔を完全に塞ぎ、白か黄に塗装しなければならないが、閉塞は困難であり、塗装は動作を妨げることから、自力での対応は困難である。そのため新規格の同等品と格安で交換するキャンペーンが。どんな使い古された銃でも新品と交換という。
1971年12月号(昭和46年)
目次
・Gunフォト・ギャラリー
・現代の艦載砲考−海軍は海上の砲兵だった
・M621 20ミリ機関砲
・西部を征服した.44-40ストーリー
・ナチ・ドイツの秘密兵器(5)〈ロケット兵器〉
・フランス外人部隊(5)〈ヨーロッパの戦争〉
・沖縄決戦で米軍と闘った日本の兵器(最終回)
・コンバット・シューティング(全日本選手権)
・知られざる日本軍の兵器(10)〈迫撃砲〉
・銃砲史(108回)
・SMGシリーズ(4)L2A1〜(イギリス)
・それが知りたい(.22径の各種カートリッジ)
・Gun百科辞典〈第34回〉
・売りたし/買いたし/交換したし
・読者イラスト展示室
・射撃論壇
・カートリッジ
・クイズ
・バックナンバー
メモ・雑感
・艦砲の記事。日清戦争における艦に見合わぬ巨砲、日露戦争における大艦巨砲の完成、WWIIにおける航空機への主役交代について概観されるが、突然、米戦艦が日本沿岸都市を艦砲射撃する様を実況し、それを傍受して怒りに震えたと突然筆者の回顧が入る。まだまだ戦争が近かった。
・ハンターの義務と責任として、銃の携行と保管の方法について説く記事が。1960年代の過去の号では、ターミナル駅を裸銃と獲物をぶら下げて闊歩した、東京近郊の森へとおそらく裸の鉄砲担いで歩いた、みたいな描写があったが、そうしたことは厳格に禁止されるようになった。
・読者交換室。様々な銃や軍事、狩猟に関する物品(たまに無関係な物品も)の売買や交換を呼びかけるコーナーなのだが、この号では、銃刀法改正を受け、銃刀法に則る合法的なものに限るとの注意書きが。やりとりされる品の中でも多いモデルガンをめぐり、予防線を張っている。