法条を運ぶのを手伝ってくれと言われ、手伝っている自分が居た。 そしてそのまま車に乗っている。
これではまるであの時と同じだ、何を考えているんだ、俺。
何で俺を見るんだ? ‥‥これではまるで、道化だな。
目的地に着いたようだな‥‥贔屓目に見ても、普通の建物だが。 佐々木恵「ここの二階なんだけど」
解ったよ。俺は車を降り、法条を担いで建物へ急いだ。
さっさと終わらせて俺の仕事に戻ろう。
先ほどまで降っていた雨が車の中に溜まっている。 そう思ってその考えは蹴った。どうでも良いだろう、そんな事。 女性「‥‥はぁ‥‥はぁ、この辺りだったんだけど、あったあった」 どん!
声が聴こえたと思った矢先、何かが俺に当たった。
ちらりと一瞥すると、やはり女が居た。 女性「あーん、びしょびしょ‥‥」
その女性に手を差し伸べる佐々木とキャサリン。 女性「あ、どうも。ごめんネ」
手を貸して貰った事への感謝だったのか、 女性「あれ、恵さん?」 佐々木恵「‥‥あら、茜さんじゃないの」 女性「それにキャサリン?」 キャサリン「え、奇遇じゃナイの」
そのまま井戸端会議に突入しそうになるような気がした俺は スネーク「‥‥おい」 佐々木恵「何かしら?」 スネーク「‥‥‥‥」 佐々木恵「ただの知り合いよ、柴田茜さん」 柴田茜「どうも、先ほどはぶつかってしまい、すみませんでした」
深々と頭を下げる柴田茜。 |
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