2001/09/23 公開
担当:カルネアデス

ADAM THE SPIRAL FACTOR

#41 Ver.α


 さらに大所帯になった。

 後から恵さんにこき使われ‥‥ああもとい、お願いされたので
地下駐車場に移動した車の中に寝ていた少女と金髪女性を連れて
帰って来たら‥‥丁度そんな感じだった。

 部屋の中に入ってくるのと、入っていくのでは印象が全然違う。
恵さんは椅子でのんびりしてた。俺も疲れてるのに‥‥。

 これだけ人がいてもそれなりに空間が余っているように見える。
6人がせいぜいだったから、あまり気にしていなかったのだが。



 なんか雰囲気が変だぞ‥‥。気のせい‥‥じゃないようだし。
この見知らぬグラサンに赤ジャケットを中心にして変な雰囲気だな‥‥。

 その影響を受けていない氷室‥‥あ、忘れてるぞ。

佐久間裕一「さってと‥‥行こうか」

 ‥‥おう、怖いぞ。みんなの視線が俺に向かってきた。

佐久間裕一「あ‥‥いや、用があるのは氷室‥‥なので、そのだな」

 そういった瞬間に、皆は一斉に俺を見なかったことにした。
しかし‥‥これはこれで哀しかった。

氷室恭子「‥‥‥‥」

佐久間裕一「ひむろ」

氷室恭子「‥‥‥‥」

佐久間裕一「ひぃぃぃむろ」

 仕方が無いな。

佐久間裕一「‥‥ふぅ」

氷室恭子「‥‥‥‥ひぃぃぃっっっ?!」

 氷室の耳に息を吹きかけた瞬間、俺は宙を舞った。
‥‥世界が回っているな俺を中心にし‥‥あがっっっ!

 俺は地球に釘ざしとなった。


to be continued ... ?


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