1999/12/19 公開
2000/02/27 加筆
担当:カルネアデス

ADAM の続き (仮名)

桐野杏子 #13


天城小次郎 「よし、腹も膨(ふく)れたから、行くか。」

‥‥行くって?

桐野杏子 「‥‥どこへ?」

天城小次郎 「き・り・のぉ〜〜〜‥‥。」

髪の毛越しにキツイ視線を受けている気がする‥‥。

桐野杏子 「え‥‥。」

天城小次郎 「病院に‥‥だ。」

病院‥‥まりな先輩‥‥が居るんだ。

桐野杏子 「あ‥‥そうでしたね。」

天城小次郎 「ふむ、そうでした‥‥だ。」

天城さん、やっぱり昨日ずーっと見張りやってたのかしらね。
がっくしうな垂れているわ。



天城さんは車を取りに行ったわ。
そうね、さっきの事どうにかしないとね。

桐野杏子 「ねぇ、君。」

男の子 「‥‥はい?」

桐野杏子 「さっきの続きだけど、私達は君の事、なんて呼びんだら良いのかしら?」

男の子 「うーん‥‥さっきの名前は何か嫌な予感がしたんだ。」

嫌な予感‥‥もうこの世界にいないから‥‥嫌といえば嫌よね。
鋭いわこの子、だから逃げ延びられたのかもしれないわ。

‥‥は、この子私の顔をマジマジと見ているわ。

男の子 「大丈夫? 真剣な顔して‥‥。」

桐野杏子 「え‥‥。」

男の子 「本人があっけらかんとしているのに、桐野さんが考え込まなくてもいいのに、
              そんなに考えられると桐野さんに悪いから、さっきの呼び方で良いですよ。」

桐野杏子 「‥‥そう、それじゃあ一応 『君』 って言うわね、私は杏子で良いわよ。」

男の子 「はい、杏子さん。 さっきといって 『見城って呼んでいいの?』 と言われなくってよかったよ。」

‥‥だってさ、なによそれ。



天城さんが車で乗り付けてきたわ。
‥‥あ、いけない。 火の元止めるの忘れてたわ。

桐野杏子 「ごめん、ちょっと火の元見てくるわ。」

天城小次郎 「桐野ぉ‥‥ まってる間に止めとけよな。」

桐野杏子 「‥‥はぁーい。」

‥‥って、完璧に元栓止めてあるじゃないの、今日は別に足で稼がなくてもいいのよ。
あ、買い物袋忘れてるわ‥‥ もししかしてこれが引っかかってたのかしら?



桐野杏子 「はぁはぁ‥‥お待たせしました。」

to be continued ...


あとがき

今年最後の更新でございます、乱筆乱文等々な、私の作品を読んでくださり、ありがとうございました m(_ _)m

えっと今回のお便りは、私が個人的に(というか結構有名な)杏子を書かせたら地球一だと思っている(こらこら)
A HPのEさんから頂きました、ありがとうございます m(_ _)m (一応伏せ字にしておきますね)

「なんか、めちゃくちゃ杏子がいい味出してますね。 らぶり〜♪ ホントに内調の調査員だったのか・・・?(爆)」

杏子は書きはじめると、変な魔力に取り付かれたかの如(ごと)く、このような文章になってしまいます。
これも Eさんが 「もっと杏子は崩した方がいい」 と言ってくださったおかげでございます(と今思い出したこの台詞(汗))。


で、完璧に書いてしまってからなのですが、三石琴乃さんも結婚されたそうです。
うーむ‥‥いやぁなんとなく書いておきました(汗)


2000/02/27 加筆

>鋭いこの子
鋭いわこの子 に修正。


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