2001/03/11 公開
担当:カルネアデス

ADAM THE SPIRAL FACTOR

#02b Ver.μ


私の膝の上に頭を乗せている男性‥‥天城小次郎。
かつて私の生き方を全て否定して見せた男性、それだけでは終わらないで
私の進むべき道をも教えてくれた‥‥そんな男性(ひと)。

そんな彼の左手首は今は無く、その場所からは人の身体を駆け巡る血液が
染み出している‥‥もちろん応急処置は佐久間さんにしてもらっているのだけど、
応急処置は名前の通りの効果しか発揮できないものよ‥‥残念だけど。

あの時あの場所で、すぐに応急処置を施(ほどこ)していたら‥‥という考えが
脳裏を過(よ)ぎる事もあるけど、私は早急にその場から立ち去る事を選んだ、
その選択がもしかしたら間違っていたのかもしれない、
先ほどから頭の中を駆け巡るのはそんなことばかり‥‥私は‥‥。



佐久間裕一「さて、大変だねぇ。」

少年「全然大変そうに聞こえないけど‥‥おじさん。」

少年の鋭い突っ込みを意に介さないように続ける佐久間。

佐久間裕一「お、さすが今日日(きょうび)の少年、挑戦的だねぇ。」

少年「‥‥‥‥。」

桐野杏子「あの応急処置でどれぐらい持つんですか?」

桐野の問い掛けに一瞬視線を運転から外して言う佐久間。

佐久間裕一「ん‥‥期待させるのもなんだから単刀直入に言うぞ。」

桐野杏子「ええ、どうぞ。単刀直入はいつもの事ですから。」

ふっ‥‥と、苦笑いを浮かべる佐久間。

佐久間裕一「いつもはそうだが、今日は今日日の少年が居るからね。」

桐野杏子「‥‥すみません。」

佐久間裕一「いつもの君らしくないね、まあそれはさて置き、かなりヤバイ。」

少年「ほんとに単刀直入だね。」

桐野杏子「病院まで‥‥。」

佐久間裕一「‥‥ホントいつもの君らしくないね、もっと近場があるじゃないか。」

桐野杏子「近‥‥場‥‥?」


to be continued ... ?


あとがきのその後

こんにちはカルネアデスです。

最近よく解りませんねぇ、何が解らないのかもよく解らない状態で‥‥
何故か初期更新時みたいに一週間ほどで更新していますし(苦笑)

面倒なのでメールマガジン、配布した日とかも更新履歴に加えてあります。
前回貰ってたけど今回の配布されているみたいですが?‥‥と言われる方、
居ましたら連絡ください (^^;

楽しいのか楽しくないのかは紙一重と言った所です(笑)
書けていたり何かをつらつら後書きで言えている時は、書けるのでしょうけど。
こんな事を後書きに書いている時点で良いのかいなと言った感じですが(苦笑)

今回は書式を統一しなおしました (^^; それでは。


感想等々は掲示板メールまでお願いします。
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