雨‥‥生き物に潤(うるお)いを与える生命の雫(しずく)‥‥。 傘‥‥雨を私から護(まも)ってくれる楯‥‥。 莨‥‥煙草‥‥私の心を静めてくれるもの‥‥バージリアスリムと言う名のタバコ。 私‥‥私は‥‥私の名前は桂木弥生、桂木探偵事務所の所長‥‥。
左手に握られた楯は、その特性を最大限に利用する事無く、
無意識にタバコに火を点し‥‥それも雨の最中‥‥傘を持つだけで‥‥
仕事に身を置く事で淋(さび)しさや哀(かな)しみを忘れたかった、
‥‥だけどそれももう限界だ、我慢(がまん)の限界を一度でも超えてしまったら、
‥‥気が付いたら、街の電話ボックスにもたれかかっていた。 なぜ傘を持っているんだ、この傘はなんだ、私自身は一体何なんだ!!
彼との関係を精算(せいさん)した、次の日にやって来た親友‥‥もちろん女性。 連絡はつかないし‥‥本当にもう‥‥私は‥‥こんなに‥‥。 かちかちっ‥‥。 くそっ、火が‥‥火が点か‥‥なんだ、このライター‥‥空だぞ!! ばしゃ、がこっ! 空のライターは水溜りに投げつけてやった‥‥そうだ、マッチがあったはずだ! ちっ‥‥ちっ‥‥シュボッ! ‥‥シュッ。 マッチによって点火されたタバコの火はすぐさま消えた。 「くっ‥‥」 クシャッ‥‥。
私の掌の中で、マッチ箱が歪む‥‥。 こんなに弱かったの‥‥教えてよ‥‥逢いたいよ‥‥パパ――――。 ザ―――――――――――――――――――――――――――。 ブロロロロロ‥‥。 女性「ふぅっ‥‥降って来ちゃったわね」 男性「ええ、買い物終わったのでさっさと帰りましょう」 女性「大事なものも、ここに有る事ですからね」 男性「‥‥‥‥お‥‥お姉さん、前‥‥見てますよね?」 ザ―――――――――――――――――――――――――――。 ブロロロロロ‥‥。 女性「えっ?」 降り始めた雨に気を取られた女性は空を見ていて、前方不注意状態だった。 女性「!? きゃああああ!! 危ないッ!!」 ザ―――――――――――――――――――――――――――。 ききききききぃぃぃ!!!! 桂木弥生「え?」 ザ―――――――――――――――――――――――――――。 バッシャァァァ――――――――――――――――ッ!! ‥‥。 ‥‥‥‥。 ‥‥‥‥‥‥。 ‥‥‥‥‥‥‥‥。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
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あとがき こんにちはカルネアデスです。
さて、すみませんが調整はしておりません。
矛盾点は死ぬほど出る事、請け合いです。
そんな作品を読みたくない人はお勧めできません、
新作が出てから、書けるのかなと思うところがありまして、
先月、PCが不調を訴えたのでファイルがばらばらです。
DCでも見れるような改行にしたいのですが、今回のこれは
全てに於いて、参考にはさせて頂きますので、 TさんとMさんもご帰還されて事ですしね。 |
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