佐久間裕一「一つだけ言っておこう‥‥子流(なが)れたんだよ」 江国雄二「ながれ‥‥た。流産ですか?」
佐久間裕一「ああ‥‥。広美は笑顔を絶やさない、 江国雄二「それで?」 佐久間裕一「ぐ‥‥流すのうまくなったね雄二君」 江国雄二「おかげさまで」 佐久間裕一「‥‥だから俺以外の心のよりどころをつくっても良いだろ?」 江国雄二「悪くは無いですけど‥‥それだったら他にも‥‥」 佐久間裕一「他は前からずっと一緒だっただろ、新入りはキミ達だけだから」 江国雄二「‥‥古株への寄りかかりだけでは駄目だと?」 佐久間裕一「‥‥はっきり言うね、そういうことだ」 江国雄二「はいはい‥‥努力はしますよ、俺なりの」 佐久間裕一「‥‥もしかしたら更年期障害かもしれんと思っている」 江国雄二「更年期‥‥それって確か歳より病じゃ?」 佐久間裕一「若いやつも最近はかかるのさ、時代は流れているという証拠さ」 江国雄二「それかもしれないと?」 佐久間裕一「否定は出来ん‥‥」 江国雄二「無気力‥‥ねぇ」 |
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