ザ―――――――――――――――――――――――――――。 ブロロロロロ‥‥。 松乃広美「ふぅっ‥‥降って来ちゃったわね」 江国雄二「ええ、買い物終わったのでさっさと帰りましょう」 松乃広美「大事なものも、ここに有る事ですからね」 江国雄二「‥‥‥‥お‥‥お姉さん、前‥‥見てますよね?」 ザ―――――――――――――――――――――――――――。 ブロロロロロ‥‥。 松乃広美「えっ?」 降り始めた雨に気を取られた松乃は空を見ていて、前方不注意状態だった。 松乃広美「!? きゃああああ!! 危ないッ!!」 ザ―――――――――――――――――――――――――――。 ききききききぃぃぃ!!!! 女性「え?」 ザ―――――――――――――――――――――――――――。 バッシャァァァ――――――――――――――――ッ!! ‥‥。 ‥‥‥‥。 ‥‥‥‥‥‥。 ‥‥‥‥‥‥‥‥。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。 停車した車から飛び降りる雄二。
相手は女性だがお構いなく胸に耳を当てる‥‥心音は聴こえる。 松乃広美「外傷は無いみたいね」 江国雄二「あったら嫌ですよ」 心音、呼吸を雄二に任せている間に松乃が外傷を調べていたようだ。
ただ助手席の方に轢(ひ)きそうになった女性が 松乃広美「キスしたいの?」 江国雄二「あのね、おねぇさん」 はぁ‥‥と息を吐き、立ち上がる雄二。 松乃広美「もちろん冗談よ」 江国雄二「状況に不似合いな‥‥そういうの、やめてもらえませんか」 力なく応える松乃は女性の傍に座り込む。 江国雄二「‥‥‥‥(おいおい‥‥勘弁してくれよ)」 松乃広美「ふふ‥‥ごめんなさいね‥‥」 江国雄二「‥‥‥‥」 松乃広美「‥‥‥‥」 江国雄二「‥‥‥‥」 松乃広美「‥‥‥‥」 江国雄二「雨ですからね、連れて行きますか」 松乃広美「そうね‥‥雄二君の膝の上よね」 江国雄二「急ぎですから‥‥」 |
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