2001/09/06 公開
担当:カルネアデス

ADAM THE SPIRAL FACTOR

#24 Ver.α


 懐かしい夢を見た、俺が‥‥世間一般にオヤっさんを売った時の話だ。

 なぜこんな夢を見たんだ‥‥? 意識が朦朧(もうろう)とする中、
弥生の声が聴こえた。弥生だな‥‥顔面蒼白だぞ‥‥。

 勘により即倒すると踏んだ俺は、
何故か拘束されている両腕を振り解(ほど)き、自由を得た。



 弥生を抱きかかえた‥‥ずぶ濡れだ。俺に向けて寒さが流れ込んでくる。

 その寒さによって俺は視界に被る
白い靄(もや)のような物が薄れていくのを感じた。

 辺りがやけに暗かった‥‥
さっきまで晴れていた空はどんより暗く、雨が降っている。

 ザ―――――――――――――――――――――――――――。

 気付かなかった‥‥それとは別に、もう一つ気付いた事がある。





 ここは桂木探偵事務所がある店舗だ。





俺様「‥‥何故、こんな所に?」

ヒゲのおっさん「‥‥天城君、無理はいかんよぉ、無理は。」

氷室恭子「小次郎‥‥その疑問に答えてあげるわ。ここが私の古巣だからよ。」

俺様「‥‥氷室‥‥‥‥古巣? ‥‥さる機関のか?」

氷室恭子「‥‥ええ。」

 コンコン。

氷室恭子「ここが私の古巣よ。」

 氷室の手がこの店舗紹介看板の2階、『光の輝き信仰会』を指した。

 光の輝き信仰会‥‥ここが教育監視機構!?

 その瞬間、俺の世界が回った。
意識が遠のいていき‥‥視界には左手首の無い左腕が‥‥。

 そうか、そうだったな‥‥俺は‥‥。

 いろんな意味で、冗談はあとにしてほしかったぜ――――――。


to be continued ... ?


あとがき

 こんばんはカルネアデスです。

 まさかこの日に小次郎の覚醒を公開するとは思いませんでしたが。
もともと盆明けからしようと思っていてし損ねたので‥‥諸事情です。

 とは言ってもまた寝ちゃいます(笑)

 ではでは。


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