佐々木恵「もしもし部長?」 佐久間裕一「へい、出前ですか? 何にしましょう?」 佐々木恵「そうね、じゃあ部長大盛りを大至急寄越して」 佐久間裕一「部長大盛りですかそれは困りましたねぇ、今、手が離せません」 部長は今、手が離せないからな。 佐々木恵「こっちも困るのよ佐久間君」 佐久間裕一「んな事言われてもこっちも困るぞ、恵さん」 佐々木恵「例の件が動いたのよ」 ‥‥もう動いたのか、思ったよりも早いな。 佐久間裕一「そうか‥‥で?」 佐々木恵「一人、溢(あふ)れたわ」 佐久間裕一「なにぃ!? だからあれほど言ったのに!!」 佐々木恵「ちゃんとやったわよ、昨日急遽一人増えたのよ‥‥」 佐久間裕一「‥‥昨日か、それだったら仕方ないか。じゃあ」 佐々木恵「ええ、そっちは確か空きが二つあったわね?」 佐久間裕一「今は一つだ」 佐々木恵「何故?」 佐久間裕一「部長大盛りだからだ」 佐々木恵「ふーん、どんななのかしら?」 佐久間裕一「左手首がばっさりと」 佐々木恵「あら、此方のは右手首ばっさりよ」 佐久間裕一「なんだそりゃ、逆の手首ばっさり‥‥?」 佐々木恵「偶然‥‥って恐いわね」
甲野三郎「チョット佐久間君、逆の手首って事は、 ‥‥邪魔が入った。 佐久間裕一「‥‥恵さん、その患者、『法条まりな』って言う人?」 佐々木恵「‥‥なんで知っているのよ?」 佐久間裕一「何で知っているのかってさ」 佐々木恵「僕の部下だからさ」 佐久間裕一「部下だそうだ」 佐々木恵「貴方の?」 佐久間裕一「ヒゲオヤジの」 佐々木恵「だれよそれ?」 甲野三郎「ヒゲって‥‥キミねぇ‥‥」 佐久間裕一「内調の本部長さん」 佐々木恵「内調の‥‥そう言えば氷室さん」 すかさず甲野さんのヒゲに手を伸ばす! 佐久間裕一「早速引き抜いてきた‥‥よぉぉ!!」 びぃぃぃぃん‥‥‥‥。 甲野三郎「いたたたた‥‥ヒゲを抜こうとしないでくれたまえ」 |
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