「ちょっと留守にする、これを頼む」 マイナに向かって桶に尺を突っ込んで、投げる。 「ああ‥‥」
運動不足だぞ、昔はそんなんじゃなかっただろ‥‥マイナ。 「もう、突然なんて。反則よ!」 「‥‥どっちの話だ」 「両方よ、モニカ!」 「まぁ、そう怒るな。本当におばぁちゃんになっちまうぞ」 マイナに近付き、手渡しで桶を渡しながらモニカがはっきりと言った。 「ちょっと日本まで‥‥だ」 マイナが見たその瞳に、微塵も迷いも含まれていなかった。 |
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