2001/09/14 公開
担当:カルネアデス

ADAM THE SPIRAL FACTOR

#32 Ver.α


「ちょっと留守にする」

「‥‥‥‥」

「‥‥‥‥」

「後を頼む」

「!?」

「!?」

「頼んでも‥‥良いかな?」

「‥‥勿論です、モニカ様」

「‥‥ありがとう」



 マイナと別れたモニカはその足で霊園にいた二人組みの女に接触した。

 かつては偽装解体されたエルディア情報部に属し、
その次長ディーブを慕い、人生を賭けた女たちである。

 今はエルディア王室の自衛を目的とした組織に属していた。
エルディアに帰ってきたモニカの執拗ならならざる
勧誘に折れたと言う方が妥当ではあったのだが‥‥。

 それでも、ディーブに仕えていた頃のように‥‥いや、
それ以上にモニカに忠誠を誓っていた。

 勧誘後は一転して、朴念仁、鉄面皮と言う相反した面に徹してきた
モニカが命令ではなく、掌を返したような「お願い」をしてきたのだから、
驚かない方が不思議なぐらいであった。

 サラとシルディ。
現在エルディアで、拷問術にかけてこの二人の右に出るものは居ない。

 去って行くモニカの背中を複雑な思いで見送る二人であった。


to be continued ... ?


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