2001/09/15 公開
担当:カルネアデス

ADAM THE SPIRAL FACTOR

#33 Ver.α


 エルディア国際空港、今も昔も変わらない空港がそこにあった。

 滑走路以外は砂漠に覆われていると言う、
着陸した飛行機の窓を望むと果てしなく広がる砂原が、
「ああ、この国に帰って来た‥‥」と同郷の者の心を放してやまない。

 はたまた、初めて訪れる者には、これから味わうであろう出来事を
妄想させるに値する‥‥その役目を今も昔の担っている砂の海。



 迷いを振り切ったモニカは、必要最小限の荷物をまとめ、
空港へと辿り着いた。

 その空港には知った者が二人いた。

「お出かけですか、モニカ様」

「‥‥見ての通りだよ」

「普段と変わらない様子ですが?」

「まぁ、特別な支度もしていないからな」

 空港の警備をしている金髪女性と青髪女性は、モニカと雑談を始めた。

 (註:名前は作者が考えていないので、こういう呼び方です (^^;)

 会話の内容と裏腹に、三人の女性からは絶えず周囲を警戒する視線に
気付く者は誰一人として居なかった。


to be continued ... ?


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