――ナデシコBブリッジ。 記憶喪失「……ただいま。」 ブリッジに入るとイツキが駆け寄ってきた。 イツキ・カザマ「お帰りなさい、怪我はない?」 記憶喪失「うん、ないよ。」 イツキと組み手してなかったら一撃目でやられてただろうな……。 ホシノ・ルリ「誰かいましたか?」 副長席で僕を見つめるルリちゃん。 記憶喪失「ええ、ボソンジャンプの座標を間違えた人がいまして……。」 嘘だけど…… ま、半分はほんとだよな。 ホシノ・ルリ「そうですか、何も無くてよかったです。」 さらに深くシートにもたれかかるルリちゃん。 イツキ・カザマ「…………。」 記憶喪失「……なに、イツキ?」 イツキ・カザマ「……別に。」 うーん、もしかして何かにかんずいてるんじゃないか、やばいな。 話題を変えなきゃ。 記憶喪失「ルリちゃん、さっきの施設に行こうか。」 ホシノ・ルリ「行くのは明日にしましょうか、 一日に艦長と副長二人が二回も艦内不在となるのはちょっと……。」 ――記憶喪失の個室。 女性「助けて……私はボソンジャンプのA級……。」 ……ボソンジャンプのA級ランク。 女性「A級ランクの人間を人体実験に……。」 ……人体実験? 女性「私は奴等から逃げて……。」 男「ふん、逃亡者には『死』、あるのみ。」 ……逃亡者にはーーーーーー。 男「……ななし? まあいい。いずれ近い将来、刃を交わすときも来よう。」 ……近い将来? ……駄目だ、寝付けない。 ――食堂。 記憶喪失「あれ?」 ホシノ・ルリ「あっ……。」 食堂に入るとルリちゃんがいた。 記憶喪失「どうしたんですかこんな時間に?」 ホシノ・ルリ「記憶喪失さんこそ……。」 記憶喪失「いやぁ、寝付けなかったんで、夜食でも作ろうかと……。」 手早く、まな板を取り出す。 ホシノ・ルリ「そですか……。」 記憶喪失は玉ねぎを取り出し、ひとさし指の上で回転させている。 記憶喪失「こいつでいいかな。」 フライパンをコンロの上に置き、火を入れる。 記憶喪失「故郷に帰ってきたから、気持ちが高ぶって……。」 まな板と左手で玉ねぎを固定する。 『とんとんとんとん……』 そこに包丁を一定間隔で入れる。 記憶喪失「……寝れないんですか?」 ホシノ・ルリ「ええ、ま、そんな所です。」 記憶喪失「……卵はっと。」 |
あとがき ふみゅ……こんばんはです。 プロット書いたら話が膨らむのでしょうか? プロットを13個に割っていまだに1つめのところだったりします……。 後半展開が速かったりしてね……。 |
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