1999/11/21 公開
担当:カルネアデス


機動戦艦ナデシコ

これから


#19 Ver.β


記憶喪失「はい、どうぞ。」

ホシノ・ルリ「え?」

チャーハンを目の前におかれて戸惑うルリ。

記憶喪失「…………。」

ホシノ・ルリ「…………。」

記憶喪失「ああごめん、またイツキに怒られちゃうな。」

ホシノ・ルリ「?」

記憶喪失を見つめるルリ。

記憶喪失「こんな時間に食べたら体型……。」

ホシノ・ルリ「別にそんなんじゃないです。」

記憶喪失「え? でも最近小食気味なんでそうかとおもってたよ。」

首を振るルリ。

ホシノ・ルリ「ホントにそんなんじゃないですよ。」

記憶喪失「ホント?」

ホシノ・ルリ「ええ、そんな事は絶対に……断じて有りません!」

記憶喪失「そう……だったの?」

ホシノ・ルリ「そですよ、記憶喪失さん。それじゃ、いただきますね。」

レンゲをとるルリ。

記憶喪失「ああ、はい、どうぞ。」



――ナデシコBブリッジ。

イツキ・カザマ「…………。」

記憶喪失「……イツキ?」

イツキ・カザマ「だからなんでそういうこと聞くのよ!」

すごい剣幕で言い寄るイツキ。

記憶喪失「え、あ、いや、だから、その……。」

その勢いに圧倒される記憶喪失。
急に穏やかな顔になって、

イツキ・カザマ「……わかってるわよ。聞いちゃいけない事、聞きそうになったんでしょ?」

記憶喪失の胸に顔を埋めるイツキ。

記憶喪失「……(ばれてる……)。」

ルリちゃん、食事は採(と)ってくれるんだけど、
あの頃と比べて量が減っているのを、みんなが気にしていた。

イツキ・カザマ「で、ちゃんと食事は採ってくれたの?」

記憶喪失「まあ、それなりに。」

イツキが顔を上げて記憶喪失を見つめる。

イツキ・カザマ「そう、それはよかった。私はあなたのそういう所にひかれたのよ。」

記憶喪失「イツキ?」

イツキ・カザマ「ねぇ……。」

記憶喪失「…………。」

自然と顔を寄せ合う二人。



ブリッジの扉ごしに会話を聞いているルリ。

ホシノ・ルリ「ばか……。」

to be continued ...


あとがき

今月もやりましょうかね、3本一斉アップ(笑)

えー、今回は結構いい突っ込みを頂きました(汗)
私の失策のせいでうまくかわしてしまったようですが(笑)
その常連さんの書き込みはこれです。↓

『記憶喪失くんが作る料理は、チキンライスを卵で巻いたものとみたが・・・」

ですが、ルリの好物、これを読むまですっかり忘れてました(冷汗)


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