記憶喪失「はい、どうぞ。」 ホシノ・ルリ「え?」 チャーハンを目の前におかれて戸惑うルリ。 記憶喪失「…………。」 ホシノ・ルリ「…………。」 記憶喪失「ああごめん、またイツキに怒られちゃうな。」 ホシノ・ルリ「?」 記憶喪失を見つめるルリ。 記憶喪失「こんな時間に食べたら体型……。」 ホシノ・ルリ「別にそんなんじゃないです。」 記憶喪失「え? でも最近小食気味なんでそうかとおもってたよ。」 首を振るルリ。 ホシノ・ルリ「ホントにそんなんじゃないですよ。」 記憶喪失「ホント?」 ホシノ・ルリ「ええ、そんな事は絶対に……断じて有りません!」 記憶喪失「そう……だったの?」 ホシノ・ルリ「そですよ、記憶喪失さん。それじゃ、いただきますね。」 レンゲをとるルリ。 記憶喪失「ああ、はい、どうぞ。」 ――ナデシコBブリッジ。 イツキ・カザマ「…………。」 記憶喪失「……イツキ?」 イツキ・カザマ「だからなんでそういうこと聞くのよ!」 すごい剣幕で言い寄るイツキ。 記憶喪失「え、あ、いや、だから、その……。」 その勢いに圧倒される記憶喪失。 急に穏やかな顔になって、 イツキ・カザマ「……わかってるわよ。聞いちゃいけない事、聞きそうになったんでしょ?」 記憶喪失の胸に顔を埋めるイツキ。 記憶喪失「……(ばれてる……)。」 ルリちゃん、食事は採(と)ってくれるんだけど、 あの頃と比べて量が減っているのを、みんなが気にしていた。 イツキ・カザマ「で、ちゃんと食事は採ってくれたの?」 記憶喪失「まあ、それなりに。」 イツキが顔を上げて記憶喪失を見つめる。 イツキ・カザマ「そう、それはよかった。私はあなたのそういう所にひかれたのよ。」 記憶喪失「イツキ?」 イツキ・カザマ「ねぇ……。」 記憶喪失「…………。」 自然と顔を寄せ合う二人。 ブリッジの扉ごしに会話を聞いているルリ。 ホシノ・ルリ「ばか……。」 |
あとがき 今月もやりましょうかね、3本一斉アップ(笑) えー、今回は結構いい突っ込みを頂きました(汗) 私の失策のせいでうまくかわしてしまったようですが(笑) その常連さんの書き込みはこれです。↓ 『記憶喪失くんが作る料理は、チキンライスを卵で巻いたものとみたが・・・」 ですが、ルリの好物、これを読むまですっかり忘れてました(冷汗) |
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