2000/03/01 公開
担当:カルネアデス


機動戦艦ナデシコ

これから


#22 Ver.β


僕はネルガルに居る。
ホントなら、今ごろシャトルの中で月へ行くのを待っている『はず』だった……。

でも僕はネルガルに居る。
その僕を呼び出した張本人―――プロスさんを目の前にして……。

プロスペクター「いやはや、申し訳ありません。私が付いていながら。」

深々と頭を下げるプロスさん。

記憶喪失「仕方ないですよ。」

僕はそれなりに平静を保っているつもりなのだが……だめだ、気が焦(あせ)る。

そこにゴートさんのコミュニケウィンドが開いた。

ゴート・ホーリー「実行犯の居場所を突き止めた。」

その連絡を受け、僕を見るプロスさん。 不意に肩を落としたような感じで、

プロスペクター「……はぁ、止めても来られるのでしょ?」

と一言。 もちろん僕の回答は、

記憶喪失「勿論行きます!」

プロスペクター「それではこれを……」

『ごそごそ』

プロスペクター「これを持っていてください。」

プロスさんの右手には銃が、左手には青い石が複数個あった。

記憶喪失「C・C?」

その青い石は 『C・C』 と呼ばれる特殊な物質で、
ボソンジャンプのA級ランクの人たちが、ボソンジャンプができるアイテム。
ようはワープが使えるアイテム……といったものだった。

ゴート・ホーリー「いざとなったら君だけでジャンプしたまえ。」

ゴートさんののウィンドが閉じた。



――ネルガル御上達の輸送トラック。

僕とプロスさんとゴートさんはトラックの荷台に乗り込んでいる。
他のネルガルの人達は、別のトラックに乗り込んでいる。

ゴート・ホーリー「君はこういうことをやった経験がないだろうから、
                       囮(おとり)になってくれ、なぁに適当に動いていてくれればそれでいい。」

僕の肩を軽くたたくゴートさん。
小銃の点検をしながらプロスさんが言う。

プロスペクター「記憶喪失さんには陽動をやっていただきましょう。」

かなり手慣れた手つきで点検を終えていく。

ゴートさんの方は別に違和感も無かった、
かつてはそういう仕事に就いていたと聞いたことがあるから。

プロスさん……も、そういう仕事をしていたのかもしれない。

記憶喪失「それで危なくなったらジャンプするんですか……」

ゴート・ホーリー「不満そうだな、しかし……」

プロスペクター「出来たら連れていきたくないので、まぁ、我慢してください。」

全ての小銃を点検し終えたらしく、プロスさんが立ち上がる。

記憶喪失「わかりました。」

to be continued ...


あとがき

こんにちは、カルネアデスです。 今回はADAMの方と同時アップでした‥‥疲れますね。
こんな内容ですが、読んでやって下さい m(_ _)m

あと、掲示板で Y さんより重大なことを教えていただきました、ありがとうございます m(_ _)m

全く気付きませんでした、そのうち修正掛けますのでお待ち下さい‥‥
イマイチ違和感無かったんでしょうね、今まで言われなかったということは、
それとも、読んでくれている人が少ない‥‥後者のせんが濃厚です‥‥多分(涙)


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