僕はネルガルに居る。 ホントなら、今ごろシャトルの中で月へ行くのを待っている『はず』だった……。 でも僕はネルガルに居る。 その僕を呼び出した張本人―――プロスさんを目の前にして……。 プロスペクター「いやはや、申し訳ありません。私が付いていながら。」 深々と頭を下げるプロスさん。 記憶喪失「仕方ないですよ。」 僕はそれなりに平静を保っているつもりなのだが……だめだ、気が焦(あせ)る。 そこにゴートさんのコミュニケウィンドが開いた。 ゴート・ホーリー「実行犯の居場所を突き止めた。」 その連絡を受け、僕を見るプロスさん。 不意に肩を落としたような感じで、 プロスペクター「……はぁ、止めても来られるのでしょ?」 と一言。 もちろん僕の回答は、 記憶喪失「勿論行きます!」 プロスペクター「それではこれを……」 『ごそごそ』 プロスペクター「これを持っていてください。」 プロスさんの右手には銃が、左手には青い石が複数個あった。 記憶喪失「C・C?」 その青い石は 『C・C』 と呼ばれる特殊な物質で、 ボソンジャンプのA級ランクの人たちが、ボソンジャンプができるアイテム。 ようはワープが使えるアイテム……といったものだった。 ゴート・ホーリー「いざとなったら君だけでジャンプしたまえ。」 ゴートさんののウィンドが閉じた。 ――ネルガル御上達の輸送トラック。 僕とプロスさんとゴートさんはトラックの荷台に乗り込んでいる。 他のネルガルの人達は、別のトラックに乗り込んでいる。 ゴート・ホーリー「君はこういうことをやった経験がないだろうから、 囮(おとり)になってくれ、なぁに適当に動いていてくれればそれでいい。」 僕の肩を軽くたたくゴートさん。 小銃の点検をしながらプロスさんが言う。 プロスペクター「記憶喪失さんには陽動をやっていただきましょう。」 かなり手慣れた手つきで点検を終えていく。 ゴートさんの方は別に違和感も無かった、 かつてはそういう仕事に就いていたと聞いたことがあるから。 プロスさん……も、そういう仕事をしていたのかもしれない。 記憶喪失「それで危なくなったらジャンプするんですか……」 ゴート・ホーリー「不満そうだな、しかし……」 プロスペクター「出来たら連れていきたくないので、まぁ、我慢してください。」 全ての小銃を点検し終えたらしく、プロスさんが立ち上がる。 記憶喪失「わかりました。」 |
あとがき こんにちは、カルネアデスです。 今回はADAMの方と同時アップでした‥‥疲れますね。 こんな内容ですが、読んでやって下さい m(_ _)m あと、掲示板で Y さんより重大なことを教えていただきました、ありがとうございます m(_ _)m 全く気付きませんでした、そのうち修正掛けますのでお待ち下さい‥‥ イマイチ違和感無かったんでしょうね、今まで言われなかったということは、 それとも、読んでくれている人が少ない‥‥後者のせんが濃厚です‥‥多分(涙) |
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