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1997-09-17
takes014
R.GONSUKEの休日
自画像…………かもしれない。

◎太陽系外第2期調査船「ビーグルIII世号」機器定期検査報告書No.1012より転載
○検査品目
備品No.R4-0001 型式 GONSUKE2104(ツヅレヤ製作所製)
通称 ゴンスケ
(注)記号Rはロボットを意味し、4は等級を指す。
当船には4級以下のロボットはGONSUKE1台のみである。
○種  別
雑用ロボット。
当船は太陽系連邦特別予算で賄われているため、備品は例外なく一級品を採用している。
雑用ロボットもサルタ・コーポレイションのロビタ・シリーズ等のハイエンド機種を乗員は希望したが、予算確定後の追加申請だったため、中古の四等品を木星の衛星エウロパのフリーマーケットで購入せざるを得なかった。
○履  歴
ツヅレヤ製作所は、創業者二十一衛門が、先祖から受け継いだ老舗ホテルつづれ屋を倒産させ、しかたなく始めた零細ロボットメーカーである。
ゴンスケは当時からのブランド名で、主として芋等の穀類収穫用の農業ロボットとして販売された。
2104型より(ロビタ・シリーズをまねて)OSに人間の脳神経パターンを複写して汎用ロボットとして売り出したが、元型とした人間(タケウチ某としか記録されていない)の選定に失敗したらしく、かなりの初期不良が発生した。現在も全てのバグが取りきれていないという噂がインターギャラクシーネット上で絶えない。
○所  見
製造年が確定できないほど旧式であり、性能もそれなりだが故障が少ないのだけが取り柄である。
特徴を簡潔にまとめると「口数が多くて仕事が遅い」
各所に摩耗が見られるが、あまり仕事をしてないせいか単純な機構ゆえか、大きな支障はみられない。
今まで通りの使用頻度ならば、当任務終了まで買い換える必要は(残念ながら)ないものと思われる。
○追  記
ゴンスケの記憶バンクの深い階層から発見された意味不明の画像ファイルを添付する。
この画像(なんと2次元)がゴンスケの実体験を記録した映像なのか、架空に創造した画像なのかは不明である。

2399年09月14日 機器整備室主任ヴィクトル・オチャノミズ記述

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