美津濃氏宅出撃
2003年05月01日(木)朝
前日から美津濃氏宅に泊まり込み、メモリーカードまで買って持参して「ガンパレードマーチ」なんぞをやっていたため、昨夜は寝るのが遅くなった。起床は0630予定で、最寄り駅には0730までに到着する予定であったが、布団に入ったのが0130時。眠りについたのは0200以降であったような気がする。0630時起床などというのは私の日常の起床時間とそう変わらないが、一日中ゲーム三昧で夜更かしした翌日となると話は別だ。だが、目覚まし時計が「にゃう〜ん」などと奇声を発するとともに私は起床。しかし生活時間が私よりも数時間ずれ込んでいる美津濃氏にとっては、午前6時半などというのは深夜にも等しい時間らしい。目覚まし時計を止めて、また眠ってしまった。10分待って叩き起こす。
0730時までに駅に行くのだから、時間の余裕はあると思っていたがそうでもなかった。お互い一人暮らしだから失念していたが、朝は洗面所・便所でかち合うのだ。顔を洗おうと思ったら洗面所は占拠され、便所に行こうと思ったら籠もられている。こういう感覚は久しく忘れていた。そして用意していた菓子パンを喰らい、コーヒーを飲み、美津濃氏がなぜか突然思い立ってスーツに着替え、戸締まりや電気を確認し、荷物を持って出る。もう、けっこういい時間。やや急ぎ足で駅まで向かったら、搭乗予定の列車が来る2〜3分前に改札をくぐることができた。
そして予定通りに列車がホームに入ってきて、また失念していたことを思い出した。私は休みでも、今日は平日なのだ。7時半の時間の上り列車は通勤ラッシュである。自分が毎日似たような時間の上り列車に乗っているのに、それに気づかないとは。まあ、混んでいても乗れないわけではない。時間通りに着けばよい。問題は、旅行カバンという大荷物。網棚に載せてしまうことさえできないラッシュ時に、この容積の物体ははた迷惑であるばかりか凶器にもなる。私は旅行カバンをタテにして腹の前で抱えていた。横にして、高い位置で持つよりはマシだろう。しかし低い位置にカバンがあると、私が他の乗客に押されたとき、上半身だけつんのめる。しかしまあ、新宿までひたすら堪えるしかない。どんな格好だろうと到着すればそれでよい。普段もラッシュ時の電車に乗っているが、こんなに疲れたことはないわい。
そしてようやく新宿到着。重いカバンをようやくまともに肩からかけて、JRの券売機に向かった。券売機が1620円まで買えないことは知っていた。館山まで2210円かかることも調べていた。だが、緑の窓口に行かねばならないことを考えていなかった。またしても失策。券売機の前でそれに気づいて、緑の窓口を探し、そして館山行きの乗車券を買うまで、そんなに大した時間はかかっていない。けれども、予定外の時間がかかってしまった。イオカードやSuicaが使えれば便利だったのだが、そんなものが館山で使えるなどとはさすがに考えていなかった。実際、使えなかった。
あと、「たてやま」の発音だが、私も美津濃氏も一回で緑の窓口職員には聞き取ってもらえなかった。私も美津濃氏も平坦な発音で特にアクセントもつけていなかったが、私に応対した駅員も、美津濃氏に応対した駅員も、「て」を上げて「館山ですか?」と聞き返してきた。我々は地名もろくに知らん、あるいは関東的アクセントのできないドン百姓だったのですかい。いやはや。
なにはともあれ、切符を購入。自動改札につっこんだ。このとき、私の乗車券に対しては「期限外です」という表示が出て警告音が鳴った。が、なぜか扉が閉まらなかったので、そのまま私は改札を通り抜けた。時間がなかった。そして中央線ホームまで行って東京行きの列車に乗ってから切符を見たが、有効期限が「5月3日から2日間有効」となっていた。あの駅員、間違えたか。美津濃氏の切符は今日の日付になっていた。まあ、適切な金額を払って買った切符だ。館山駅でテキトーなことを言えばそれで済むだろう。それよりも、乗り継ぎをどこでどうするか、という方が私にとっては関心事であった。なにせ鉄道については、美津濃氏は私任せ。私が時間と乗り継ぎを考えるしかなかった。