海上自衛隊館山航空基地裏
2003年05月01日(木)午後





 館山をドライブすると言っても、どこになにがあるのかなんてろくに調べていない。まあ、道なりに房総半島南端を反時計回りに一周するつもりであった。そこでまず最初に訪れたのが、海上自衛隊館山航空基地。北海道から羽田空港行きの便に乗っていると、飛行機が着陸態勢に入って東京湾で旋回するとき、眼下にヘリコプター基地が見える。それが館山航空基地だ。上空から見たことは何度かあったが、近くまで行ったことなどはもちろんない。今回は基地開放日でも基地祭でもないので、もちろん基地内部へは入れない。基地裏の沖ノ島公園へと向かった。何があるのかないのかは知らないが、とにかく行ってみる。
 基地の横を抜けて海岸まで出て、海岸と基地との間を走る。それがまた悪路である。敵の上陸戦に対する砲弾痕ではないかと思えるほど、道には穴が多かった。わざと悪路にしているということもあるまいが・・・。ハンドリングで避けようともしたが、あまりにも穴は多くてそれもムダ。しかも一つ一つの穴が意外に深く、サスの安いプラッツではあまり乱暴な運転は出来なかった。
 そして車で行けるところまで行き着いたら、岸壁に車を止める。そこからは堤防を乗り越えて、沖ノ島まで砂浜を徒歩で行ける。島といっても陸続きである(昔は本当に島だったらしいが)。早速島まで行ってみる。



 島を縦断して、海岸に抜ける。海岸には、なぜかよくわからんドラム缶のような物体があった。美津濃氏はその上に本屋で買った怪しげな品々を載せて撮影なぞしていた。私は石のベンチに座ってみる。まあ、静かで落ち着く場所ではある。



 そして島の中は木々が生い茂る。島全体が森である。
 自然観察なんかには、優れた場所なのであろう。



 テキトーに写真を撮って、我々は車に乗り込んだ。今度は美津濃氏がハンドルを握った。
 だが、エンジンをかけようとした彼は、ドアにキーを挿しっぱなしだったことに気づいた。急いで車を降りて、キーを引っこ抜く美津濃氏。そしてやっとイグニッションをひねって、エンジンをかける。だが、今度はシフトをPから動かせない。mpeg4v2(904KB) 教習所を出てからほとんど運転していないと言ってもそれはないでしょう。ATの経験は教習所で数回乗っただけだという。それに、実家の車は全てMTだそうな。まあ、ATについてはMT以上に知っておかなければならないことがいくらもある。操作が簡単なので、ATの特性や機構に対して無知に人は多い。AT車の暴走事故などと言われるものの大半は、機械的欠陥というよりは運転者の知識不足によるものだ。さすがにブレーキを踏まないでシフトを動かそうとする、シフトレバーが動かないのをとにかく筋力で強引に動かそうとするなどの行動には、私は思わず声を荒立ててしまった。しかし、急発進事故を起こしたり、シフトレバーをぶっ壊されるよりはマシであろうて。三脚といい、機械が思い通りに動かないとより強い力を加えてねじ伏せようとするのはいかがなものかと。それをたしなめたら、「ボートだって、荒波ではオールを強く漕ぐではないですか」とのこと。これが、冗談であることを祈る。
 そして美津濃氏はなんとか車を発進させて、来た道を引き返した。しかし穴ぼこ道mpeg4v2(1.21MB)をちょっと走っただけで、私に運転を代わった。その方がいい。何事も慣れだし、やらなければ運転はうまくならない。しかし、私が契約したレンタカーで、旅先の私も美津濃氏も不慣れな道。この条件で美津濃氏が運転するのは好ましくない。まあ機会があったら安全な場所と自分で責任が取れる車と保険契約とで練習して欲しい。運転は私も下手だ。だが、美津濃氏のはそれ以前のような・・・。

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