朝霧高原、河口湖、コミケ
2003年08月20日(水)昼〜夕方


 さて、日本ランドを予想よりも早く発ったはいいが、次はどうしたものか。お世話になるPGO氏祖母宅に行くには早すぎる。なにはともあれ、昼飯もちゃんと食いたい。とりあえずはPGO氏がハンドルを握り、車を道なりに走らせる。今回はカーナビがあるので、テキトーに走っていても道に迷うこともなかろう。
 なんか、去年と同じルートを走っている気がするが、またしても道の駅「朝霧高原」へとたどり着いた。当分メシ屋がなさそうなので、ここで昼食に。




 私は「肉丼」と称する豚肉のどんぶりを注文。道東の「豚丼」のようなものを予想したが、この「肉丼」はかなり違った食い物のようだ。あっさりと炒めた豚肉は、醤油やみりんで炒めた「豚丼」とはまったく違う様相を呈した。ほのかのヨーグルトの風味もあって、口当たりはよい。もっと、「豚丼」と並んでいたら私は「豚丼」の方を食っただろう。濃い味を好むということは、まだまだ道東の田舎味覚は健在ということか。




 メシを食終え、茶などを注いで一息。昨夜はあまり寝られなかったせいか、どうも食い物を摂取すると胃に重い。特に何をしたというわけでもないが、目も疲れ気味だ。ここの道の駅を出たら、次は私が運転する。とりあえずは、緑茶でカフェイン摂取などしつつ、肩や目の回りをほぐす。
 ふと見ると、美津濃氏とП氏がなにやら怪しげな紙切れを取り出し、食器を片づけたテーブルの上でなにやら書きだすではないか。はて、旅先でいったい何を面妖なことを。




 ・・・・・・。実物を見たのははじめてだが、これが何なのかは一目でわかる。サークル参加のための申し込み書だ。なんでも、今日中に郵便振り込みでカネを送って、申し込みを済まさねばならないとのこと。まあ、それをいまここで書くのは勝手だが、それをどうするつもりですか。ちなみに現在の時刻14:40。




 彼らはなんでも、道の駅で切手・ハガキを取り扱っているというこのマークに過大な期待をしたようだが、こんなところで用紙による振り込みなど出来ようはずもない。まあ、そんなに大切なものだったら、旅行に出る前にやるのであったな。まあ、あきらめろ。
 と、冷たく言い放って私とPGO氏はとっとと車に乗り込む。


 道の駅「朝霧高原」を出発してからは、私の運転で順調に富士山の周りを、またしても時計回りに走った。結局は、最終目的地たるPGO氏祖母宅近辺まで、遠回りしてドライブがてら行くことになった。П氏が「今郵便局がありましたよ!」と叫んだが、私の目にはそのようなものは認識されず。カーナビに目をやると、確かにそのようなマークが後方にある。だが、法定速度+αの巡航速度で車が行き交うこの一本道で、突然止まることも、ましてUターンするようなことも出来ない。適当な空き地もない。まあ、諦めろ。そう言って、私はそのまま車を走らせた。後ろで「うぐぅ」とか声聞こえた気がしたが。




 しかし、河口湖近辺にて、私は郵便局マークをカーナビ上に見出した。
「行き先とは逆方向に曲がる上に、非常に面倒かつ狭い道を行けば、郵便局がありそうだ。どうしても行って欲しいか」
「ええ、是非に♪」
 うぬぅ。正直なところ、郵便局近辺への道はかなり狭い上に交通量が多く、駐車スペースがあるかどうか、あったところで往来の中速やかに入れられるか。半年間ペーパードライバーとして過ごし、今日はじめてMPVのステアを握る私としては、かなり気になることが多かった。だが、郵便局近くにコンビニを発見して、そこの駐車場に車をぶち込む。その時刻15:48。窓口業務は16:00までだ。
 美津濃氏とП氏はコミケ冊子や振り込み用紙をカバンにぶち込んで、急いで車から降り、徒歩にて郵便局へと向かう。その間、私とPGO氏はコンビニで茶やガムなんぞを買い、車で待つ。だが、思いの外遅い。弱めの冷房と音楽程度で発電量を上まることはないと思うが、それでも燃料のムダなので窓を開けてエンジンを切る。


 16:00を少し過ぎてから、彼らは肩の荷が下りたような軽々とした足取りで、戻ってきた。振り込みも郵送も、すべての手続きが済んだとのことだが、何でもいくつかの項目はその場で書いた(描いた)という。郵便局もさすがは田舎。親切にも、わざわざ窓口を閉めるのを待ってくれたとのことだ。
 諦めかけながらも、旅先で綱渡りをしてまで申し込んだサークル参加。抽選で受かっているか否か・・・それはいずれわかることだ。


 また、我々は車を出して、一応の目的地域へと向かった。

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