水口〜梅園散策
2005年10月01日(土)昼過ぎ〜夕方
熱海城で再び「湯〜遊〜バス」に乗った我々は、しばらく乗ってから突発的に「水口」なるバス停で降りた。
ここは坪内逍遙縁の土地であるという。
ここが坪内逍遙が埋葬されている寺である。美津濃君が「あの引っ張る鈴がない」と言うが、それは神社では・・・。そして坪内先生の墓前まで石段を登って、手など合わせておく。美津濃君が柏手を打ちそうになったので止めたが、私も「坪内逍遙って何書いた人だっけ・・・」と考え続けていたので、ちょっと不敬な参拝者だったかも。
それから水口のバス停には戻らず、ここいらを散策しつつ梅園まで抜けることに。
石垣の家々。
ここそこに立ち並ぶ仏閣。
窓から漏れ出すピアノの音。
なかなか落ち着く街並みだ。
もっとも私は中学高校時代、実家のピアノで「戦友」「同期の櫻」を弾いていたら、近所の爺さん婆さんに睨まれたが。家のピアノで弾く曲は選ぶ必要があるのかも知れない。
そして石垣の上では三毛猫が顔を洗っていた。
高いところにいるので、人間が見上げても一瞥しただけでくつろいでいた。
猫らしい仕草だ。
それからしばらく歩くと景色は一変。
住居や旅館は疎らになり、大型車が排気ガスをまき散らして疾走する幹線道路に。
そして梅園。
しかし様子がおかしい。
防災研究の専門家である美津濃君によれば、ここいらでは最近豪雨があったらしいので、そのとき損傷した水路を工事しているのだとか。さてはて、梅園に入られないのならばどうしたことか。それでも我々はますます森に入っていく道路を歩き続けることに。
しかしある程度歩くと、梅園への別の入口が。
早速入ってみる。
結構歩いたからあずまやで一休み・・・と思ったら、大量のクモの巣が四方八方に張り巡らされているので断念。ここいらはクモの巣が多い。掃除のおじさん方がここそこで竹箒を振るっているので、あずまやも安全地帯かと思ったが・・・。
さて、人口滝の前で一枚。
実はこの写真を撮る前、美津濃君がクモの巣を撤去してくれていたのだ。
いくら私の祝いの旅行と言えども、そこまでしてくれなくてもいいのに。
いやはや気遣いには感謝です。
そして草の刈っていない階段を上りなどし、
韓国庭園を見物し、梅園を隅々まで散策した。
やはり梅園にも猫はいた。
栄養状態がよい。
飼い猫かも。
そして梅園近くにある「澤田記念館」なるバス停で熱海駅に戻ることに。
そろそろ日が傾いてきた。
このとき1535時。
まだバスは来ていないだろうと思ったが、1537時のバスはいくら待ってもやって来ない。
別に急ぐわけでもなく、まだ最後の1607時のバスもあるのだが、徒歩で駅に向かうことに。
もちろんここから熱海駅までは戻らない。
水口から梅園まで来る途中に視界の片隅に別の駅が目に入った。
「来栖川駅」だっけ?それはないと思うが、まあそんな感じの駅が。
方角からして熱海から1駅南へ下った駅であろう。それならば網代駅へ向かうにも都合がよい。
歩行者など1人もいない坂道をひとすら下る。
飲料はすでに尽きかけていたが、少し戻れば自販機ぐらいはあるので焦らない。
徐々にホテルなどが見え始めて、
そして「来宮駅」へ。
案の定、熱海から1駅下った駅であった。
網代までは2駅。
自動改札はないが、Suicaの読みとり機だけはあった。
以前行った栃木と同じ方式だ。
そしてホーム。もう日が暮れてきた。
そして列車へ。
これから逗留地の網代へと向かう。