1999/02/15 公開
担当:カルネアデス


機動戦艦ナデシコ

これから (仮称)


#04 『夜道』
ミナトはふらふらと夜道を歩いていた。
夜中らしくチャルメラの音が聞こえる。

男「あれ? ミナトさんじゃないですか。」

不意に声をかけられ振り返るミナト。
その瞬間、無意識のうちにミナトに 『この言葉』 を吐かせる。

ハルカ・ミナト「アキト……君?」

記憶喪失「アキト……君? 嫌ですよ、忘れちゃったんですか、僕の事?
              僕は自分のことが未(いま)だに思い出せませんがね。 あははは……。」

そこには屋台を開いている記憶喪失の姿があった。

ハルカ・ミナト「記憶喪失君。久しぶりね。」

記憶喪失「ええ、おかげさまで。こんなところに1人で……っと、軽率でした。すいません。」

ハルカ・ミナト「いいわよ。別に……気にしてないわ。」

記憶喪失「……何か悩んでませんか?」

『ことっ。』

醤油ラーメンを差し出しつつ質問する記憶喪失。
その優しさにミナトは椅子に座り、ラーメンを受け取る。

ハルカ・ミナト「やっぱり……わかる?」

いい音と共に箸が真二つに割れる。

記憶喪失「…………。」

ハルカ・ミナト「…………。」

『ずるずるずるずる…………』

ラーメンをすする音とボイラーの灯、電車の音と暗闇が二人を包みこむ……。

to be continued ...


記憶喪失について

セガサターンのゲーム「機動戦艦ナデシコ The blank of 3years」のプレーヤーにつけた名前。
知り合いも私のデータを見てこれにしたという、ある意味祝福された名前かもしれない(苦笑)


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#SP は特別篇です。時間的には #05 の前になりますけど、好きな方をお選びください。


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