影の戦闘隊(シャドーウィングス)
武論尊原作、南一平作画、集英社刊

 1978〜1980年の間に「週刊少年ジャンプ」で連載されていた空戦マンガ。
 日米安保条約終結後の日本の空。そこには、とにかく日本を破壊しようとする目的がいまいち不明な敵機が飛び交い、それを謎の戦闘集団「シャドーウィングス」が国籍不明の匿名性を駆使して迎え撃つ!



 このマンガは私が小学1〜2年の頃、従兄から譲り受けたものである。数ある従兄のマンガの中から、私が選んだのが「影の戦闘隊」。表紙に戦闘機が描かれていたのを見て、何気なく選んだだけであった。当時の少年マンガはルビも少なく、内容を私がどれだけ理解したのかは疑問だが、ジェット戦闘機が戦い、簡単ながら機体やミサイルなどの技術的描写も登場する様には、熱中したものであった。
 この時にもらったのは、全6巻のうち1〜2巻。従兄は2冊しか持っていなかった。続きがどうなったのか長らく気になったものであった。再版はほとんどされず、発行部数もそう多くはなかったであろうこのマンガ。すでに書店で見かけることはまったくなかった。古本屋でも探したが見掛けることはなかった。
 それから長いこと経った高校時代。別の目的で古本屋めぐりが趣味となり、毎日のように釧路市内のあらゆる古本屋を回った。まず3巻が見つかり、5・6巻もやがて見つかった。しかし4巻は見つからなかった。そして、予備校・大学と進む中で、このマンガのことは忘れかけていたのだが、ふと思いついてネットオークションで検索してみたことがあった。そのときに4巻も見つかり、購入。ようやく全巻手に入れたのは2000年になってからである。はじめてこのマンガを知って以来、16〜7年後のことである。
 さて、改めて読んでみるとこのマンガ、なかなか凄まじい話ですわい。まがりなりにも政治学を学び、軍事趣味めいた本をも読むようになった現在の私の目からみると、このマンガの凄さがよくわかる。このマンガの何がすごいのか紹介したい。
 以下のコンテンツでは、ネタバレに一切の考慮はしていないので、注意のほどを。このマンガを読んでいない人・途中までしか読んでいない人が、先を知る楽しみを奪うのは避けたいので一応警告。まあ、このマンガを知っている人自体そういないだろうし、入手もとても困難なのだが・・・。

各巻・各話一覧

事件一覧表

登場人物紹介

出撃・戦績記録

登場兵器


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