自主WR後半部を
2006年01月19日(木)
私が通っていた中央大学では、毎年5月終わりか6月はじめにウォーキングラリー(以下WR)なる行事が行われていた。その内容は、神奈川県の相模湖から高尾山を経て、東京都八王子市の中央大学多摩キャンパスまでひたすら歩くというもの。その参加者は3万の中大生のうちわずかに数百人に留まったが、それでも私の所属していた運動部では、私が1年だった1997年を皮切りに毎年部を挙げて参加したものであった。
ひたすら歩くことは健康によいばかりではない。WRはマラソンではないので、疲れはしてもそう苦しいわけではない。歩きながら話す余裕が十二分にある。むしろ歩行と会話以外にやることがないので、部員同士で延々と朝から日没まで話し続けることになる。その為、入学して間もない新入生同士や既存の部員と新入生が一気に親しくなる好機でもあった。そしてアホな扮装などする者もおり、ちょいとした非日常の中で会話はおかしな方向へはずみ、古参部員にとってもとても楽しい行事となった。私にとってWRは、大学時代を象徴する行事のひとつでさえある。
このWRのコースを、私はWRでも何でもない時期に単独ないし少人数で歩くようになった。これは「自主WR」と呼んで、大学在学中からしばしば行ってきた。だが、自主WRは例外なく、相模湖から高尾山口(あるいはJR高尾駅)までのWR前半部を踏破することに終始した。高尾山は山としては低山だが、日常登ることのない勾配で心肺と足腰を鍛えるのは病みつきになる。その為、この山を越えた達成感だけで満足していたのだ。だが今回私は、敢えて河川敷と市街地を延々と歩く後半コースのみを踏破することとした。昔懐かしいコースを振り返りつつ、今どれぐらい歩けるかを確かめたかったのだ。相模湖から中大までのフルコースを再現するのではなく高尾山口からスタートしたのは、無理をしない為である。後半部を2001年の公式WR以来歩いていない為、後半部がどれだけの距離かわかりかねるからだ。そして中央大学まで無事踏破したのが、今回の日記である。
上の写真は、今回携帯した2001年公式WRのインフォメーションブック。迷う恐れがほとんどない前半部と違って、後半のコースは市街地である。また、工事などによって毎年若干コースに違いが出た。その為、記憶を頼りに歩くと迷う恐れがあるので、最も詳細にコースが記された2001年版を持参することにしたのである。ちなみに高尾山口から中大多摩キャンパスまでのコースは「ハーフコース」として、公式WRでも体力のない人向けに設定されていた。今回は「ハーフコース」を再現したことになる。
自主WRハーフコース1−高尾町
自主WRハーフコース2−浅川前半
自主WRハーフコース3−浅川後半
自主WRハーフコース4−新浅川橋〜野猿峠
自主WRハーフコース5−野猿峠〜中央大学南交差点
自主WRハーフコース6−中大多摩キャンパス